鼻柱下降術のクリニック選び、再手術率から考える

鼻柱下降術を受ける場所は、再手術がどのくらい起きているかと、その可能性まで手術の前に話してくれるかで見分けます。鼻形成術の再手術率は閉鎖式で8.8%、別のまとめが引用した報告では10%で、鼻づまりと鼻筋の曲がりが理由の上位でした。

鼻柱下降術を受ける場所は、再手術がどのくらい起きているかと、その可能性まで手術の前に話してくれるかで見分けます。鼻の手術(鼻形成術)の再手術率は、鼻の穴の中だけを切る方法(閉鎖式)で8.8%(100人に9人ほど)[1]、別のまとめで紹介された報告では10%(10人に1人)でした。再手術の理由で多かったのは、鼻づまりと鼻筋の曲がりです[2]。

再手術は、どのくらい起きている?

研究にもよりますが、8.8%ほどです。鼻の穴の中だけを切る方法(閉鎖式)で鼻の手術を受けた人を調べた研究では、再手術率が8.8%で、鼻を開けて行う方法(開放式)とほぼ同じだったと報告されています[1]。また、いくつかの研究をまとめて分析した論文(メタアナリシス)では、10%の再手術率という別の報告も紹介されています。再手術の理由で最も多かったのは、鼻づまりと鼻筋の曲がりでした[2]。同じまとめでは、以前に鼻の手術を受けたことがある人は、感染の起きやすさが約5倍(相対危険度5.01)だったという報告も紹介されています[2]。

なぜ鼻は、不満が残りやすい?

鼻の手術は、ほかの美容手術に比べて、本人の「なんとなく気になる」という不満が残りやすく、それが再手術率を押し上げているとされています[3]。鼻柱の位置は、横顔の印象を大きく変えます。一方で、言葉では伝えにくい部分でもあります。どこをどれだけ動かすのかを手術の前に具体的にすり合わせておくことが、そのままあとの納得につながります[3]。

術前の話し合いで、何を詰める?

教科書では、手術前の相談を四つの段階に分けています。最初に何を変えたいかを聞き取り、次に鼻と顔を診察し、そのうえで手術の方法を決め、最後に手術の限界とリスクをはっきりさせる流れです[3]。鼻柱下降術であれば、鼻の下の角度をどこまで開くのか、鼻先の高さも一緒に変えるのか、軟骨をどこから採るのかが、この段階で決まっていきます[3]。

材料の選び方で、何が変わる?

いくつかの研究をまとめて分析した論文(メタアナリシス)では、自分の肋骨の軟骨(自家肋軟骨)を使った場合の合併症(手術後に起きる困りごと)が14%(100人に14人ほど)と、やや高めに出ています。ただし、これは難しい再手術で多く使われることが影響している可能性があるとされています[2]。人工の材料(人工物)は、合併症の割合そのものは低いとされています。ただ、いったん問題が起きると、やり直しの手術(二次手術)がとても難しくなります。このため、初めての手術でも修正の手術でも、自家肋軟骨が第一選択としてすすめられています[2]。鼻柱の支柱には、鼻の真ん中を仕切っているまっすぐな軟骨(鼻中隔軟骨)が第一選択で、使えないときは耳や肋骨の軟骨を使います[3]。

開けて行うか、閉じて行うか

開放式と閉鎖式を比べた前向き研究(あらかじめ計画を立てて経過を追う研究)では、開放式のほうが手術する場所がよく見え、鼻の構造に沿った正確な修正ができたと報告されています[4]。一方で、閉鎖式の再手術率は開放式と大きく変わらなかったという報告もあり[1]、どちらの方法で行うかより、その医師がどちらに慣れているかのほうが、実際には大きく関係します。開放式では鼻柱を切開するので、その傷をどこにどう作るのかも、聞いておきたい点です[3]。

診察で医師に確かめたいこと

確かめたいのは三つです。鼻柱をどの向きにどれだけ動かす計画か、軟骨をどこから採るか、思ったとおりにならなかったときにどう対応するか、です[3]。教科書では、鼻の外側の形は、小鼻(鼻翼)と鼻柱の位置関係や鼻の穴の形まで、正面・横・下から見て評価するとされています。写真を使って説明してもらえるかどうかは、一つの目安になります[5]。手術のあとに修正が必要になる場合があることを、あらかじめ伝えてくれるかどうかも、判断の材料にしてよい点です[1]。

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