鼻骨骨切りで幅は狭くなる?鼻の通りへの影響を研究で見る

鼻骨骨切りは鼻すじの幅を狭くする方法として報告されていますが、何ミリ狭くなるかを測った研究は多くありません。はっきり数字が出ているのはむしろ鼻の通り道のほうで、骨切りのあとに空気の通る断面積が平均25.96%小さくなると報告されています。

鼻骨骨切りは鼻すじの幅を狭くする方法として報告されていますが、何ミリ狭くなるかを測った研究は多くありません[1]。はっきり数字が出ているのはむしろ鼻の通り道のほうで、骨切りのあとに空気の通る断面積が平均25.96%小さくなると報告されています[2]。見た目の幅と鼻の通りは同じ操作の裏と表なので、両方をセットで考える必要があります[3]。

幅は何ミリ狭くなる?

ミリ数を示した報告は見当たりません。広い鼻に対する負担の少ない外側骨切りの報告では、鼻すじが狭くなる、手技が行いやすいという記述にとどまり、幅の変化量は示されていません[1]。

だから「何ミリ細くなりますか」という質問には、経験に基づく見込みしか返ってきません。写真やシミュレーションを見せてもらい、どこの幅を、どの骨を動かして変えるのかを確認するほうが具体的です。

骨の厚みは、人によってどのくらい違う?

測ると性別で差が出ます。術前のCTで骨切りの線にあたる部分の厚みを測った研究では、女性が右1.54±0.25mm・左1.54±0.28mm、男性が右1.66±0.28mm・左1.67±0.30mmで、統計的な差がありました(p<0.05)[4]。

平均でみると、骨切りの線にあたる部分の厚みは女性でおよそ1.54mm、男性でおよそ1.66mmです[4]。厚みが違えば、骨の折れ方も割れ方も変わります。この研究は、術前の画像評価が骨切りの方法や力加減の計画に役立つと位置づけています[4]。術前にCTを撮るかどうかは、確認しておきたい項目のひとつです。

鼻の通りは狭くなる?

狭くなります。教科書は、外側骨切りが鼻骨と上外側軟骨を内側に寄せるため、気道が狭くなると説明しています[3]。縮小の程度は、鼻骨が短い人で平均19.71%、長い人で26.23%と報告されています[2]。

幅はかなり大きく、集団全体では0%から67%、平均25.96%です[2]。つまり、ほとんど変わらない人もいれば、半分以上狭くなる人もいます。もともと鼻づまりがある人ほど、この点を先に相談しておく価値があります。

通りを守る工夫はある?

鼻すじの内側に軟骨の板を添える方法があります。教科書は、機能面の悪化と、鼻すじが横から見てくびれるinverted V変形を防ぐ目的で、この軟骨の板が適応になると記しています[3]。

鼻骨が長い人ほど気道の縮小が大きいとも説明されています[3]。自分の鼻骨が長いか短いかは画像でわかります。幅寄せと同時に支えを足すかどうかは、見た目の希望だけでなく、もとの通りやすさから決まる判断です。

顔の印象の変化は、どう測られている?

角度で測った報告があります。顔立ちを女性的に近づける手術をまとめたレビューでは、骨切りを行った12例で術後1年の鼻と額の角度が141.6±6.0度から150.5±5.5度へ、鼻と唇の角度が107.4±14.3度から115.2±11.7度へ増えたと引用されています(いずれもp<0.001)[5]。

ただし、これは目的の違う手術の文脈で、12例と小規模です[5]。幅寄せだけを受けた人に同じ角度の変化が出るとはかぎりません。数字は方向の参考にとどめ、自分の顔での見え方は写真で確認してください。

診察で確認したい4つのこと

1つ目は、狭くしたいのが骨の部分か、その下の軟骨の部分かです[1]。2つ目は、術前に画像で骨の長さと厚みを見るかどうかです[4]。3つ目は、いまの鼻づまりの程度と、骨切り後にどう変わりうるかです[2]。4つ目は、通りを守るために軟骨の板を足すかどうかです[3]。

鼻の幅は骨の形だけでなく、皮膚の厚さや小鼻の張り出しにも左右されます。記事だけでは、自分の鼻で骨切りが効く部分は判断できません。診察では、鼻骨の長さと厚み、いまの鼻の通りを確認したうえで、幅と機能のどちらをどこまで優先するかを一緒に整理してもらってください。

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