耳介軟骨移植って何をする?鼻先を整える仕組みと、時間がたつと起こる変化

耳介軟骨移植は、耳の軟骨を一部取り出し、鼻先や鼻柱(鼻の穴の間の柱)に移して形や支えを整える手術です。鼻先に重ねて形を整えたり、鼻柱を支えたりする目的で使われます。

耳介軟骨移植は、耳の軟骨を一部取り出し、鼻先や鼻柱(鼻の穴の間の柱)に移して形や支えを整える手術です[1]。鼻先に重ねて形を整えたり、鼻柱を支えたりする目的で使われます[1]。ただし時間がたつと、鼻先の高さが減ったり、鼻の支えが弱くなったりすることがあると報告されています[2][3]。

耳の軟骨は、鼻のどこに使う?

主な使い道は鼻先と鼻柱です。鼻先の上に重ねる、鼻先の下側に盾の形で置く、上を向いた鼻先を下げる、鼻柱を内側から支える、といった使い方があります[1]。

修正手術では、鼻の真ん中の支えを安定させたり、曲がった鼻の中の壁(鼻中隔)をまっすぐに整えたりするためにも使われます[2]。皮膚ごと取り出して、小鼻や鼻柱の欠けた部分を治す方法もあります[1]。

時間がたつと、形は変わる?

変わることがあります。鼻先の手術を受けた27人を、平均453日(1年3か月ほど)追った研究では、耳の軟骨のほうが、肋軟骨(あばら骨の軟骨)より鼻先の高さが減りやすくなっていました[3]。

教科書でも、耳の軟骨は時間とともに鼻の構造を弱め、見た目や鼻の働きの面で長く見ると不十分になりうると書かれています[2]。ただし、上の研究は人数が少なく、結果は今後の研究で変わる可能性があります。

肋軟骨との違いは?

肋軟骨は、強さと長く形を保つ力から、複雑な鼻の再建でよく選ばれます[4]。鼻先、小鼻のふち、鼻の真ん中の支えなど、修正手術でも幅広く使われます[5]。

888人をまとめた研究では、肋軟骨を使った鼻の手術の合併症は7〜8%、満足度は89〜92%と報告されています[4]。耳の軟骨を同じ形で比べた大きな研究は、今回は見つかりませんでした。

耳の軟骨は、鼻先や鼻柱を整える用途が中心です[1]。強い支えが必要なときは肋軟骨、形を整える程度なら耳の軟骨、というように目的で使い分けられます[4][1]。

耳の形や傷あとは、大丈夫?

軟骨は、耳の裏側を切って取り出す方法が報告されています[6]。表から見えにくい場所を切る方法です。

一方で、ある施設は軟骨の質と、取った場所に起こりうる問題を理由に、耳の軟骨をあまり使わないとしています[6]。どのくらいの割合で問題が起こるかを示した数字は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。

軟骨だけで、鼻先の丸みは取れる?

皮膚が厚い人では、取れきらないことがあります。軟骨の形を整えても鼻先の丸みが残った22人に、余分な皮膚と組織を切り取る手術を追加した報告があります[7]。

つまり、鼻先の仕上がりは軟骨だけでなく、皮膚の厚さにも左右されます。耳介軟骨移植で届く範囲かどうかを、先に見てもらうことが大切です。

自分に合うかは、診察で何を確かめる?

確かめたいのは、鼻先をどのくらい変えたいか、鼻先の皮膚の厚さ、強い支えが必要な鼻かどうかの3つです。

この3つで、耳の軟骨で足りるか、ほかの材料が向くかが変わります。診察では、その材料を選ぶ理由と、時間がたったときの変化の見通しを聞いてください。

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