隆鼻術で後悔しないために。プロテーゼのずれと「高くしすぎ」を避けるには

隆鼻術の後悔につながりやすいのは、プロテーゼ(鼻に入れるシリコンの芯)の位置のずれと、仕上がりへの不満です。感染や皮膚から出てくる露出はまれですが、起こると取り出しが必要になることがあり、高さを出しすぎることとの関係も指摘されています。

隆鼻術の後悔につながりやすいのは、プロテーゼ(鼻に入れるシリコンの芯)の位置のずれと、仕上がりへの不満です。感染や皮膚から出てくる露出はまれですが、起こると取り出しが必要になることがあり、高さを出しすぎることとの関係も指摘されています。何度も手術を重ねた鼻では、プロテーゼを使わない選択が勧められることもあります。

後悔の理由で多いのは何?

いちばん多いのは位置のずれです。1人の医師が約30年で行った1019人の記録では、最も多い合併症がプロテーゼのずれで、37人(4%)でした[1]。修正手術の理由で最も多かったのは、見た目への不満(43人、4%)です[1]。

ずれは手術の直後から分かることもあれば、腫れが引いてから目立ってくることもあります[1]。教科書でも、鼻の手術はほかの美容手術より本人の不満が出やすく、それが修正手術の多さにつながると書かれています[2]。

感染や露出は、どのくらい起こる?

まれです。同じ1019人の記録では、感染は4人でいずれもプロテーゼの取り出しが必要になり、皮膚から出てくる露出は1%未満(9人)でした[1]。露出の多くは、2回目以降の手術で起きていました[1]。

手術から1か月以降に起きた合併症は、全体で5%(50人)でした[1]。感染は早い時期に出ることが多いものの、時間がたってから出ることもあり、その場合は気づきにくいと報告されています[1]。

「高くしすぎ」は、なぜ避けたい?

露出や感染は、無理に高さを出しすぎることと結びつきやすいと指摘されています[1]。理想の高さと、自分の鼻の皮膚が無理なく包める高さは、同じとは限りません。

この報告の著者は、骨膜(骨の表面をおおう膜)の下に正確なすき間を作るなどの手技で、合併症を減らせると述べています[1]。ただし1人の医師による振り返りの研究で、ほかの医師にもそのまま当てはまるとは限らないと、著者自身が書いています[1]。

時間がたってから起こる変化は?

プロテーゼの周りにできる膜が縮む、被膜拘縮(プロテーゼの周りが硬く縮むこと)が起こりえます。膜が厚くなって縮むと、鼻が短く見えたり、プロテーゼが曲がったり、輪郭が浮き出て見えたりします[3]。

シリコンは体になじみやすく安定した素材ですが、この縮みは起こりうるとされています[3]。アジア人の鼻の手術ではプロテーゼを使う機会が多く、そのぶん合併症も増えると教科書は指摘しています[2]。

修正手術は、1回目より難しい?

難しくなりがちです。1回目にシリコンを入れた鼻では、鼻の皮膚が薄くなり、プロテーゼの周りに膜もできているためです[3]。

修正手術を受けた95人の研究では、88人(92.6%)で満足のいく結果が得られていました[3]。一方で、プロテーゼの手術に何度も失敗した鼻では、プロテーゼを使う方法は避けるべきとされています[1]。だからこそ、最初の手術で後悔を減らしておきたいのです。

受ける前に確認したいこと

判断の目安は3つです。1つ目は、どのくらいの高さにするかと、その高さで皮膚に無理がないかです[1]。2つ目は、ずれや感染が起きたときの対応です[1]。3つ目は、過去に鼻の手術を受けたことがあるなら、その内容です[1][3]。

鼻の手術の仕上がりは、手技や素材、医師の経験で大きく変わると教科書に書かれています[2]。手術後のテープ固定などの過ごし方も満足度を左右するとされるため[4]、術後の通院も含めて、自分の鼻に合う高さを診察で医師に確認してください。

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