立ち耳形成でどこまで寄る?耳を寄せる仕組みと、戻りやすさ

立ち耳形成は、耳の軟骨を糸で留めたり切れ目を入れたりして耳の折り返しを作り、頭から離れて見える耳を寄せる手術です。18の研究をまとめた報告では、頭と耳のふちの距離が平均27.1mmから15.4mmに縮まっていました。

立ち耳形成は、耳の軟骨を糸で留めたり切れ目を入れたりして耳の折り返しを作り、頭から離れて見える耳を寄せる手術です[1][2]。18の研究をまとめた報告では、頭と耳のふちの距離が平均27.1mmから15.4mmに縮まっていました[3]。ただし立ち耳は、ほかの耳の形の治療よりも戻りやすい傾向があります[1]。

立ち耳形成では、何をする?

多くは耳の後ろ側を切って軟骨を出し、糸で折り返しを作って、耳を頭の側へ寄せます[2]。傷は耳の裏に隠れ、正面からは見えにくい方法です[2]。

やり方には、軟骨を糸で留める方法、軟骨に切れ目を入れる方法、切らずに入れるクリップなどがあり、いずれも一定の評価を得ています[1]。局所麻酔で行える方法も報告されています[2]。

軟骨を切る方法と切らない方法の違いは?

軟骨を切らずに糸で形を作る方法は、組織を傷めにくく、折り返しが自然に見えやすいとされています[4]。軟骨を切る方法は形を変える力が強い一方で、血がたまる、表面がでこぼこする、戻りやすいといった報告があります[4]。

研究をまとめた報告でも、軟骨を切らない方法で良い結果が出ていました[3]。ただ、どの耳にも同じ方法が合うわけではなく、耳の形に合わせて組み合わせを選びます[5]。

手術でどんな悩みが変わる?

立ち耳は生まれつきの耳の形として最も多く、聞こえの働きには問題がありません[5]。手術を考える理由は、学校でからかわれるなど、見た目による悩みがほとんどです[5]。

日本のガイドラインでは、手術後に気持ちの状態が良くなり、人づきあいや集中力、積極性にも改善が見られたとまとめられています[1]。

耳が元に戻ることはある?

戻ることはあります。研究をまとめた分析では、戻った割合は2.8%、やり直しの手術は2.1%でした[3]。

糸は3〜4か月ほどで少しゆるむため、手術では少しだけ強めに寄せておくという報告もあります[5]。大人で軟骨が硬い人や、耳の高さが5cmを超える人は、戻りやすいと報告されています[6]。

どんな合併症に気をつける?

いちばん多いのは、軟骨を留めた糸が皮膚から出てくることで、5.4%に見られました[3]。合併症をすべて合わせると14.4%と報告されています[3]。

手術の直後は血がたまる血腫や感染、時間がたってからは傷あとが盛り上がるケロイドが起こることもあります[7]。糸の周りに膿がたまるといったトラブルは、多くの場合きちんと対処できたと報告されています[2]。

子どものうちなら、手術をしない方法もある?

生まれて間もない時期なら、手術をせずに型を当てて耳の形を整える方法(イヤーモールディング)があります[7][8]。ある研究では、生後平均6日ごろから約1か月装着し、92.6%で良い結果が得られました[8]。

型での矯正は早く始めるほど良いとされますが、時期を過ぎた子どもでもある程度の効果が報告されています[7]。軟骨が硬くなって型では形が変わらない場合は、手術が中心になります[5]。

自分の耳に合う方法は、診察で何を見て決める?

立ち耳形成は、耳の折り返しを作って寄せる手術で、戻りや糸のトラブルも一定の割合で起こります。どの方法が合うかは、耳の開き具合、軟骨の硬さ、左右差を医師が診察で確かめて決めます[6]。

どこまで寄せたいかを伝え、戻ったときや糸が出てきたときの対応も、診察のときに相談しておきましょう。

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