飲み薬と塗り薬、どっちが効く?肝斑とニキビで見る内服薬・外用薬の選び方

飲み薬と塗り薬の違いは、体の中から働くか、塗った場所に直接働くかです。肝斑(頬などに広がる薄茶色のシミ)では、飲み薬のトラネキサム酸で改善を示した研究のまとめがあり、塗り薬と組み合わせる使い方も調べられています。

飲み薬と塗り薬の違いは、体の中から働くか、塗った場所に直接働くかです。肝斑(頬などに広がる薄茶色のシミ)では、飲み薬のトラネキサム酸で改善を示した研究のまとめがあり、塗り薬と組み合わせる使い方も調べられています[1][2]。どちらが合うかは、悩みの種類、持病や飲んでいる薬、肌の敏感さで変わります。

飲み薬と塗り薬、何が違う?

同じ成分でも、飲むか塗るかで働き方と注意点が変わります。たとえばトラネキサム酸には、飲み薬、塗り薬、注射があり、単独でも、ほかの治療と組み合わせても使われます[3]。

飲み薬は体全体に届くぶん、トラネキサム酸では血栓(血のかたまり)に関わる心配が議論されてきました[4]。塗り薬は体にほとんど吸収されないため、より安心して使いやすいと考えられています[4]。

肝斑には、飲み薬のほうが効く?

今ある研究では、飲み薬のほうが効果がはっきりしています。28の比較試験をまとめた研究では、飲み薬のトラネキサム酸は、8週と12週の時点で肝斑の重さの点数をはっきり下げました[1]。

同じまとめで、塗り薬や肌への注射のトラネキサム酸は、はっきりした差が出ませんでした[1]。ただし研究どうしのばらつきが大きく、塗り薬に効果がないと言い切れる結果ではありません[1]。

飲み薬と塗り薬を一緒に使うと、どうなる?

組み合わせると、塗り薬だけより改善しやすいという報告があります。50人の比較試験では、ハイドロキノン4%の塗り薬と日焼け止めに、飲み薬のトラネキサム酸を足したグループで、3か月後に肝斑の点数が55%下がりました[2]。飲み薬の代わりに偽の薬を飲んだグループでは、10.9%でした[2]。

薬をやめて3か月たったあとも、組み合わせたグループは最初より42%低い状態でした[2]。偽の薬のグループでは4.7%でした[2]。肝斑は戻りやすいので、やめたあとの経過も相談しておきたい点です。

塗り薬どうしでは、何が違う?

塗り薬では、効き目と肌への刺激のバランスで選びます。99人の比較試験では、トラネキサム酸とナイアシンアミドのクリームは、ハイドロキノン4%のクリームと同じくらい肝斑を改善しました[5]。

副作用は、ハイドロキノンのグループで18.18%(100人に18人ほど)でした[5]。トラネキサム酸のクリームでは、どちらのグループも3.03%(100人に3人ほど)で、ハイドロキノンのグループでは再発も見られました[5]。肝斑には、外用レチノイドやハイドロキノンにピーリングを組み合わせる方法も教科書に書かれています[6]。

ニキビでは、飲み薬と塗り薬をどう組み合わせる?

ニキビでは、塗り薬のレチノイド(毛穴の詰まりを防ぐ薬)が治療の土台です[7]。朝に過酸化ベンゾイルのジェル、夜にレチノイドを塗る組み合わせがよく使われます[7]。

飲み薬の抗菌薬を使うときも、塗り薬のレチノイドなどと組み合わせることがすすめられています[7]。レチノイドを使っている人は、ピーリングなどの施術の前に、休む期間や肌の敏感さに注意が要ります[8]。

自分に合う薬は、どう決める?

決めるときの目安は、次の3つです。

悩みの種類:肝斑なのか、ほかのシミなのか、ニキビなのか[1][7]

体の状態:血栓に関わる持病や、ほかに飲んでいる薬があるか[4]

肌の状態:塗り薬で赤みやかぶれが出やすいか、施術の予定があるか[5][8]

診察では、どこを確かめる?

どの薬が合うかは、記事だけでは決められません。シミの種類の見分けや、飲み薬を使ってよい体の状態かどうかは、診察で確かめる必要があるからです。

診察では、今の持病と飲んでいる薬を伝え、どのくらいの期間続けるのか、やめたあとにどう様子を見るのかを相談しておきましょう。

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