モイストショットは何が違う?ヒアルロン酸だけの注射と比べた選び方

モイストショットは、ヒアルロン酸に、PDRN(サケのDNAから作る成分)を合わせた肌の注射です。ヒアルロン酸がその場でうるおいやボリュームを補うのに対し、PDRNなどは時間をかけて肌の土台に働きかけることがねらいです。

モイストショットは、ヒアルロン酸に、PDRN(サケのDNAから作る成分)を合わせた肌の注射です。ヒアルロン酸がその場でうるおいやボリュームを補うのに対し、PDRNなどは時間をかけて肌の土台に働きかけることがねらいです[1][2]。ただし、PDRNを足した注射とヒアルロン酸だけの注射を同じ条件で比べた研究は少なく、差の大きさはまだはっきりしていません[3]。

ヒアルロン酸とPDRN、肌の中での役目は何が違う?

ヒアルロン酸は、すぐに水分やボリュームを補う役目です。PDRNなどのDNA由来の成分は、肌の細胞を元気にし、コラーゲンが作られるのを時間をかけて助けると考えられています[1]。

PDRNは、肌の細胞にある「アデノシン受容体」という受け皿に働き、肌の状態を整えると説明されています[2]。炎症を抑える働きも、細胞や動物の実験で示されています[2]。ただし人の肌で、どこまで目に見える差になるかは、研究がまだ足りません[3]。

PDRNとPN、名前は似ているけれど同じもの?

同じではありません。どちらもDNAの断片ですが、PNのほうが長い断片で、PDRNはそれより短い断片です[2]。

長いPNは肌の中に長くとどまり、そのぶん長く働く可能性があると考えられています[4]。一方で、論文の中でも2つの名前が混ぜて使われ、混乱のもとになっていると指摘されています[4]。製品を比べるときは、名前だけでなく中身の説明を確かめると安心です。

効き目は、ヒアルロン酸だけの注射とどこが違う?

目の下で比べた報告では、PNとヒアルロン酸の違いは、効き目よりも副作用の出方に表れやすいとまとめられています[5]。

目の周りでPNと、架橋していない(さらさらした)ヒアルロン酸を比べた研究では、どちらも効果があり、肌の弾力はPNのほうが改善したと紹介されています[6]。どの研究も人数は少なく、研究の質も高くはありません[3]。

副作用は、どちらが気になる?

PNやPDRNの注射で多い副作用は、赤み、腫れ、内出血など、軽くて一時的なものです[3]。PNを注射した219人をまとめた報告でも、重い合併症は報告されていません[5]。

ヒアルロン酸は、しわへの注入で使われる一方、血管に入ると皮膚の壊死や失明などの重い合併症が報告されています[7]。目の下にPNを入れた5人の報告では、3か月まで副作用は出ませんでしたが、人数が少なく、これだけで判断はできません[1]。

自分に合うのは、どれ?

目安は、何をいちばん変えたいかです。

すぐに乾燥やツヤを補いたい:ヒアルロン酸の働きが中心です[1]

ハリや小じわを、時間をかけて整えたい:PNやPDRNを合わせる考え方があります[3][6]

くぼみを埋めたい:肌の注射ではなく、ボリュームを出す注入の話になります[1]

診察では、どこを確かめる?

モイストショットが合うかは、記事だけでは決められません。乾燥なのか、ハリの低下なのか、くぼみなのかは、肌を見ないと分からないからです。

診察では、何の成分をどの深さに入れるのか、何回くらい通う予定か、内出血が出たときの過ごし方を確かめておきましょう。

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