斜鼻の骨切り、腫れと内出血は何で変わる?

腫れと内出血の出方は、骨を切る道具によって差が出ると報告されています。メタ解析では、超音波の機器を使った骨切りで術後1週間の時点のむくみ、内出血、粘膜の損傷、痛みがいずれも少なかったと示されています。

腫れと内出血の出方は、骨を切る道具によって差が出ると報告されています。メタ解析では、超音波の機器を使った骨切りで術後1週間の時点のむくみ、内出血、粘膜の損傷、痛みがいずれも少なかったと示されています[1]。ただし研究間のばらつきが大きく、何日短くなるかまで言い切れる段階ではありません[2]。

腫れと内出血の出方は、道具で変わる?

変わると報告されています。系統的レビューとメタ解析では、超音波の骨切りが術後1週間の時点でむくみ、内出血、粘膜の損傷、痛みを有意に減らし、骨切りにかかる時間や手術全体の時間には差が無かったとまとめられています[1]。

同じ比較を扱ったレビューは他にもあり、超音波と従来の骨のみを使う方法の結果が繰り返し検討されています[3]。向きとしては一致していますが、どの程度の差が出るかは報告ごとに開きがあります。

どのくらい差がある?数字はどこまで信用できる?

ここが弱いところです。12件のランダム化比較試験を集めたメタ解析では、超音波の群が292例、従来法の群が338例でしたが、研究間のばらつきを示す指標はI²=98.31%と非常に高く、統合した値の信頼区間も大きく広がっていました[2]。

ばらつきが大きいのは、評価の尺度や写真の撮り方、盲検化の有無が研究ごとにそろっていないためと考えられます[2]。「何日早く引く」という具体的な数字を示した根拠は、今のところ見当たりません。

いつの時点で比べた話?

多くは術後1週間の時点です。効果が時間の経過とともにどう変わるかを主眼に置いたメタ解析では、時間に沿った効果はまだ不確かだと結論されています[4]。

つまり「1週間の時点で差があった」ことと、「腫れが完全に引くまでの期間が短くなる」ことは別の話です。説明を聞くときは、どの時点の話なのかを確かめてください。

道具以外で腫れを左右するものは?

手術中の出血です。術中出血は術後の内出血とむくみの原因になり、回復を遅らせ、とくに鼻尖の手術後は結果を悪くすると記載されています[5]。

周術期の工夫も検討されていて、鼻形成術後のむくみと内出血を減らす介入を幅広く集めた系統的レビューがあります[6]。腫れの出方は道具だけで決まるわけではない、ということです。

最終的な形はいつ判断する?

少なくとも1年は見る前提で考えられています。鼻の偏位を評価した研究では、術後1年以内を短期、1年を超えるものを長期として2段階に分けて評価しています[7]。

斜鼻そのものの手技については、曲がった鼻の鼻尖と鼻柱の矯正を扱った報告があります[8]。骨切りの主な適応は、隆鼻部を削ったあとに開いた屋根を閉じること、広い鼻骨を狭めること、狭い鼻骨を広げること、凸凹や偏位した鼻骨を矯正することと整理されています[9]。

診察で確認しておきたい4つのこと

1つ目は、骨切りに何を使う予定かです[1]。2つ目は、腫れや内出血の説明がどの時点の話かです[4]。3つ目は、出血を抑えるためにどんな準備をするかです[5]。4つ目は、形の評価をいつ行う予定かです[7]。

骨の形や皮膚の厚み、もともとの左右差によって、腫れの引き方も仕上がりの見え方も変わります。ここで挙げた数字は研究を集めた結果で、ご自身の経過を言い当てるものではありません。休める日数の計画も含めて、診察で具体的に確認してください。

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