鼻柱挙上術はどこで受ける?原因の見分け方で選ぶ医師

鼻柱挙上術の医師選びで見るべきは、鼻柱(左右の鼻の穴を隔てる柱)が下がって見える原因を、どこまで分けて診てくれるかです。原因には鼻中隔の下端の出っ張り、内側脚(鼻柱の中の軟骨)の形、膜性中隔(柱の皮膚と軟骨の間の膜)の余りがあり、どれかで手を入れる場所が変わります。

鼻柱挙上術の医師選びで見るべきは、鼻柱(左右の鼻の穴を隔てる柱)が下がって見える原因を、どこまで分けて診てくれるかです。原因には鼻中隔の下端の出っ張り、内側脚(鼻柱の中の軟骨)の形、膜性中隔(柱の皮膚と軟骨の間の膜)の余りがあり[1][2]、どれかで手を入れる場所が変わります。切りすぎると鼻が短くなったり鼻先が落ちたりするため[1]、「何を切るか」と「なぜそこか」を説明できる医師かが目安です。

原因を分けて説明してくれるか

「鼻柱が下がっている」は状態の名前で、原因の名前ではありません。鼻柱下垂は、側面から見て鼻柱が鼻翼の縁より下がりすぎ、柱の内側と膜性中隔が見えて鼻が長く見える状態と定義されます[3]。原因としては、内側脚が目立つこと、膜性中隔の余り、鼻中隔の軟骨の下端が前に出ていることが挙げられています[1]。

732人の鼻形成を調べた研究でも、鼻柱の下垂は鼻中隔の下端の切除不足、内側脚の凸な形、軟部組織の変形と関係し、鼻柱と中隔を縫い合わせる手技を決まって行うようになってからほぼ見られなくなったと報告されています[2]。鼻柱が曲がっている場合は、尾側の鼻中隔の偏位を伴うことが多く、修正の前にそこを評価して直すのが基本です[3]。

小鼻の側の問題と見分けているか

鼻柱が下がって見える人の一部は、鼻柱でなく小鼻の縁が上がっています。教科書は、鼻孔の軸と鼻柱の下面の距離が広ければ鼻柱下垂、狭ければ鼻柱の後退を示すという見分け方を示しています[3]。鼻柱下垂と小鼻の縁の後退が重なっている時は、先に鼻柱を直してから小鼻の後退の実際の程度を評価し、そのうえで小鼻の手技を決める順序が勧められています[3]。

小鼻の縁の変形を扱う時は、丁寧な診察と相談、皮膚の状態の考慮が欠かせないと総説も述べています[4]。「小鼻の側は触らなくていいのか」と聞いた時に、理由を説明できる医師かどうかを見てください。

「切りすぎ」の対策を話せるか

鼻中隔の下端は、切りすぎると取り返しがつきにくい場所です。鼻柱の見え方を切除で直す方法には落とし穴があり、尾側の鼻中隔を切りすぎると鼻が短くなったり、内側脚との付着が失われて鼻先がかえって下がったりすると、鼻の手術の論文は注意しています[1]。

削りすぎが原因の後遺症には、つまんだような鼻先、鼻翼の後退、外鼻弁の虚脱(息を吸うと小鼻がへこむ)などがあり、主な対策は起こさないことだと総説は強調しています[5]。縫合で鼻柱を中隔に寄せる方法を組み合わせると、切る量を抑えられます[2][3]。「切る」と「縫う」をどう配分するかを聞いてみると、医師の考え方が見えます。

鼻先の手術と一緒に考えているか

鼻柱と鼻先は、片方を動かすともう片方が変わります。教科書は、低い鼻先を高くする時は先に鼻柱下垂を直しておく必要があり、軟骨を鼻先に載せるだけの移植は鼻柱下垂を悪化させ、鼻先の高さを失わせうると記載しています[3]。

逆に、鼻柱の支柱や鼻中隔延長で鼻先を上げすぎると、医原性に鼻翼基部が狭くなることがあります[3]。鼻先や鼻すじの手術を同時に考えているなら、その組み合わせで鼻柱がどう見えるかまで説明してもらってください。

修正になった時の話ができるか

鼻の手術全体では、再手術の割合は文献で5〜15%、732人の研究では8.6%と報告されています[2]。鼻柱挙上術に限った修正率のデータは、今回の文献では見つかりませんでした。

鼻柱下垂と小鼻の縁の後退を1回の手術で同時に直す皮弁の方法も報告されていますが、1人の患者さんの報告で、根拠としては限られます[6]。修正が要る時にどんな手立てがあるかを、初回の前に聞いておくと判断しやすくなります。

診察で確認したいこと

確かめたいのは、自分の鼻柱が下がって見える原因がどれか、鼻柱と小鼻のどちらの問題か、切る場所と縫う場所の配分、そして鼻先の手術との組み合わせです。切りすぎた時に何が起きるかを、医師の口から聞いておくことも大切です。

尾側の鼻中隔の形や膜性中隔の余りは、鼻の中と側面を診察で見ないとわかりません。どこを何ミリ動かすのが自分の顔に合うかは、診察で医師と決めることになります。

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