切開フェイスリフトで後悔しないために。血腫と傷あと、早い「戻り」を防ぐ見極め

切開フェイスリフトの後悔につながりやすいのは、手術直後の血腫と、傷あとや耳たぶの形の変化、そして思ったより早い戻りです。いちばん多い合併症は血腫で、血圧や喫煙など、手術前に自分で備えられる要因が関わっています。

切開フェイスリフトの後悔につながりやすいのは、手術直後の血腫と、傷あとや耳たぶの形の変化、そして思ったより早い戻りです。いちばん多い合併症は血腫で、血圧や喫煙など、手術前に自分で備えられる要因が関わっています。血腫とは、皮膚の下にたまる血のかたまりのことです。

いちばん多いトラブルは何?

血腫です。教科書では、フェイスリフトで最も多い合併症で、すぐに処置が必要と書かれています[1]。起こる割合は、研究によって0.6〜14.2%と幅があります[2]。

起こりやすくする要因として、男性、高血圧、痛み止め(NSAIDs)の服用、喫煙が挙げられています[2]。なかでも、手術後の血圧の高さが最大の要因です[3]。

血腫は、どう防ぐ?

中心になるのは血圧の管理です。36の研究をまとめた報告では、手術前後の血圧管理、止血を助ける組織用の接着剤、トラネキサム酸(出血を抑える薬)が、血腫を減らすのに役立っていました[4]。一方、圧迫する包帯には、はっきりした効果は示されていません[4]。

目安として、上の血圧を150未満に保つことが勧められています[5]。首のたるみも同時に扱う手術では、血腫が増えるとも報告されています[5]。普段の血圧や飲んでいる薬は、必ず事前に伝えてください。

喫煙は、どのくらい影響する?

大きく影響します。ニコチンは血管を縮めて皮膚への血流を減らすため、フェイスリフトではできれば避けたい条件(相対的禁忌)にあたります[6]。喫煙する人は吸わない人より、皮膚の壊死(皮膚の一部が死んでしまうこと)が12.5倍起こりやすいと報告されています[6]。

教科書でも、高血圧と喫煙は手術前に対処すべき危険因子とされています[7]。禁煙の期間は、手術を決める前に医師と相談しておきたい点です。

傷あとや耳たぶの形が変わるのはなぜ?

原因の1つは、皮膚を強く引っ張りすぎることです。皮膚の張りが強すぎると、顔の形のゆがみ、しわの向きの不自然な変化、傷あとの広がり、耳たぶの変形が起こりうると教科書に書かれています[1]。

修正手術で扱う問題としても、生え際の位置のずれ、脱毛、目立つ位置や幅の広い傷あと、耳の前や耳たぶのゆがみが挙げられています[7]。引き上げの強さより、どこを切ってどの層をどう引くかを確認することが大切です。

神経のまひは、どのくらい心配?

多くは一時的です。27研究・6086人のまとめでは、合併症は全体で8.33%で、多かったのは一時的な顔の神経のまひと皮膚の壊死でした[8]。ずっと残る神経のまひは、全体で1例だけでした[8]。

ただし、まとめられた研究の質は低めからふつう程度で、数字は幅をもって受け止める必要があると著者は述べています[8]。

効果は、どのくらいで戻る?

戻りの早さは、顔のタイプによって変わります。深い層まで引き上げる方法(ディーププレーン法)を受けた78人の振り返りでは、全員で6〜12か月のあいだに、ほうれい線やあごのラインのたるみの早い戻りが見られました[9]。

著者は、この方法はすべての顔に向くわけではなく、より限られた条件で選ぶべきだと結論しています[9]。一方、別のまとめでは多くの人がたるみの再発なく長期に満足していたとされ[8]、研究によって結果が分かれています。

受ける前に確認したいこと

判断の目安は3つです。1つ目は、血圧や飲んでいる薬、喫煙など、血腫や皮膚のトラブルに関わる自分の条件です[3][2][6]。2つ目は、傷あとの位置と、皮膚をどのくらい引くかです[1]。3つ目は、自分の顔のタイプで、選ぶ方法の効果がどのくらい続きそうかです[9]。

たるみの状態や皮膚の厚さによって、合う方法は変わります。自分の顔でどの深さまで扱うのがよいかは、診察で医師に確認してください。

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