下眼瞼下制術ってどんな手術?目を縦に広げる効果と、下げすぎのリスク

下眼瞼下制術は、下まぶたの外側を少し下げて、目を縦に広く、つり目をやわらかく見せる手術です。63人の研究では全員で下まぶたの外側が下がりましたが、一部で後戻りがあり、7.9%が十分に満足していませんでした。

下眼瞼下制術は、下まぶたの外側を少し下げて、目を縦に広く、つり目をやわらかく見せる手術です[1]。63人の研究では全員で下まぶたの外側が下がりましたが、一部で後戻りがあり、7.9%が十分に満足していませんでした[1]。また、下まぶたが下がりすぎると目の乾きや涙などの不調につながるため、どこまで下げるかの見極めが大切です[2][3]。

下眼瞼下制術で、何が変わる?

変わるのは、下まぶたの外側のラインです。外側が下がることで、目の外側が縦に広がり、目尻が上がって見える印象をやわらげます[1]。

この研究の方法では、下まぶたの中にある板状の組織(瞼板)と、目の下の骨の膜を糸でつなぎました[1]。糸の締め具合で、本人が希望するラインに合わせて調整しています[1]。

目の横幅を広げる手術とは、ねらいが違います。下眼瞼下制術は、上下の幅、とくに目の外側の縦の広さを変える手術です[1]。

どんな目に向いている?

向いているのは、目の縦幅がせまい人や、下まぶたのラインが外に向かって上がっている人です[1]。研究でも、この2つが主な対象でした[1]。

反対に、目が前に出ている人や、下まぶたの張り(弾力)が弱い人には向かないとされています[1]。自分がどちらに当てはまるかは、鏡だけでは分かりにくいので診察で確かめてもらいましょう。

効果は、ずっと続く?

後戻りが起こることがあります。先ほどの63人のうち5人(7.9%)は、下げた外側が一部戻ったことで、十分には満足していませんでした[1]。

別の手術ですが、目尻の腱を締めて下まぶたの形を整えた400人の研究でも、4%で後戻りがありました[4]。まぶたの形を変える手術では、ある程度の後戻りを見込んでおくと、期待とのずれが小さくなります。

ただし、下眼瞼下制術そのものの研究は人数が少なく、長い期間の経過はまだよく分かっていません[1]。

いちばん避けたいリスクは?

下げすぎです。下まぶたが下がりすぎた状態は、まぶたの手術のあとに3〜20%で起こる合併症として知られています[2]。

下がりすぎると、目がごろごろする、涙が多く出る、目の表面に傷がつくといった症状が出ることがあります[2]。目の乾きが長く続くこともあります[3]。

白目が下に多く見える状態や、まぶたが外にめくれる状態(外反)も、下まぶたの手術で気をつけたい合併症です[5][6]。一度下がりすぎたまぶたを直す手術は難しく、また戻りやすいと報告されています[2]。

そのため、「できるだけ大きく」よりも、目の機能を守れる範囲で下げることが大切です。皮膚を取りすぎないことも、こうした合併症を防ぐポイントとされています[5]。

自分に合うかは、診察で何を確かめる?

確かめたいのは、目の縦幅、下まぶたのラインの傾き、下まぶたの張り、目の出方です。これで、下眼瞼下制術が合うのか、ほかの方法を考えたほうがいいのかが分かります。

どのくらい下げる予定か、後戻りしたときや目の乾きが出たときの対応も聞いておきましょう。目の形は一人ひとり違うので、実際に診てもらったうえで医師と相談して決めるのが確実です。

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