GLP-1ダイエットってどんな方法?体重はどこまで減り、やめたらどうなるか

GLP-1ダイエットは、満腹感にかかわる腸のホルモン(GLP-1)に似た薬を使い、食べる量を減らして体重を落とす方法です。肥満の人を対象にした試験では体重が5〜18%減った一方、薬をやめると体重は戻りやすいことも分かっています。

GLP-1ダイエットは、満腹感にかかわる腸のホルモン(GLP-1)に似た薬を使い、食べる量を減らして体重を落とす方法です[1]。肥満の人を対象にした試験では体重が5〜18%減った一方、薬をやめると体重は戻りやすいことも分かっています[2][3]。効果と安全性が確かめられているのは主に肥満の人で、少しだけ体重を落としたい人に同じ結果が出るとは限りません[4]。

どうして体重が減る?

GLP-1は、食事をとると腸から出るホルモンで、血糖の調整と満腹感にかかわっています[1]。GLP-1ダイエットで使う薬は、このホルモンのまねをして、おなかがすきにくい状態を作ります[1]。

つまり、脂肪を直接溶かす薬ではありません。食べる量が減ることで、結果として体重が落ちていく仕組みです。

どのくらい減る?研究の数字はどう読む?

大きな試験では、68週間で体重が平均14.9〜17.4%減っていました[4]。100kgの人なら、15kgほど減った計算です。

ただし、この試験に参加した人の平均体重は100〜107kgでした[4]。実際の診療では効果がやや小さく、糖尿病のない人で60週間におよそ11%という報告もあります[2]。

2年間続けた試験では、104週の時点で平均15.2%減った状態が保たれていました[5]。続けているあいだは、減った体重を保ちやすいということです[5]。

肥満ではない人にも向いている?

そこはまだ分かっていません。上の2年間の試験の対象は、BMI(体格指数)が30以上、または27以上で体重に関係する病気がある人でした[5]。

今回確認した研究の中に、肥満ではない人が美容目的で使った場合を大きく調べたものは見当たりませんでした。参加者に女性が多く、白人以外の人が少なかったことも、試験の限界として挙げられています[5]。

「あと数kg落としたい」という人に、試験と同じ割合の効果や安全性が当てはまるとは言えません。この点は、受ける前に知っておきたい大事な前提です。

よくある副作用は?重いものはある?

いちばん多いのは、吐き気や下痢、便秘などおなかの症状です[2]。ある試験では、吐き気が出た人は薬のグループで44%、偽薬のグループで16%でした[2]。

こうした症状の多くは軽めで一時的で、薬の量を少しずつ増やしていく時期に出やすいとされています[5][6]。そのため、少ない量から始めて段階的に増やすのが一般的です[7]。

まれですが、膵炎(すい臓の炎症)や腸の詰まりも報告されています[1]。甲状腺の髄様がん、または多発性内分泌腫瘍症2型という病気が本人や家族にある人には、注意の表示がついています[1]。胆のうの病気についても、引き続き調べる必要があるとされています[3]。

やめたら、体重は戻る?

戻りやすいです。大きな試験の延長調査では、薬をやめて1年たつと、減った体重の68%が戻っていました[3]。

別の試験では、薬を続けた人は平均17.4%減ったのに対し、途中でやめた人は体重が6.9%増えていました[7]。始める前に、どのくらい続けるか、やめるときにどうするかまで考えておくことが大切です。

食べる量が減るぶん、栄養不足や、筋肉・骨が減ることも課題として挙げられています[2][3]。たんぱく質をとることや体を動かすことを、薬と一緒に考える必要があります[2]。

始める前に、診察で何を確かめる?

確かめたいのは、今の体重と体格、持病や飲んでいる薬、膵炎や胆のうの病気、甲状腺の病気の経験と家族歴です。そのうえで、この方法が自分の目的に合うかを医師と話してください。

どのくらいの期間続ける見込みか、やめたあとの体重をどう保つかも、最初に聞いておきましょう。自分に向いているかどうかは記事だけでは決められないので、体の状態を見てもらってから判断するのが確実です。

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