顔の血管、硬化療法とレーザーどちらが合う?血管の太さで変わる選び方

細い血管の治療で硬化療法とレーザーを比べた研究のまとめでは、よくなる割合にはっきりした差は見られていません。違いが出やすいのは血管の太さと副作用で、ごく細い血管はレーザー、太くなるほど硬化療法が向くとされ、色素沈着はレーザーのほうが少ない傾向があります。

細い血管の治療で硬化療法とレーザーを比べた研究のまとめでは、よくなる割合にはっきりした差は見られていません[1]。違いが出やすいのは血管の太さと副作用で、ごく細い血管はレーザー、太くなるほど硬化療法が向くとされ、色素沈着はレーザーのほうが少ない傾向があります[1][2]。ただ、この比較の多くは脚の血管の研究で、顔で2つを直接比べた研究は今回確かめた範囲では見つかりませんでした。

硬化療法とレーザー、仕組みは何が違う?

硬化療法は、血管の中に薬を注射して、血管の壁をくっつけてふさぐ方法です[3]。レーザーは、肌の上から光を当てて血管を固める方法で、針を使いません[1]。

細い血管に使う薬では、ポリドカノールという薬がよく使われます。ほかの薬と効き目は同じくらいで、痛みは少なめと報告されています[1]。

血管の太さで、向く治療は変わる?

変わります。脚の研究では、直径1mm未満のごく細い血管にはレーザーが、太くなるほど硬化療法が効きやすいという結果でした[2]。

アメリカの血管の学会による脚の血管の指針でも、レーザーは、薬にアレルギーがある人、針が苦手な人、硬化療法が効かなかった人、1mm未満の細い血管が新たに出てきた人に提案されています[1]。顔の細い血管については、Nd:YAGというレーザーで多くが消えたという報告もありますが、長い期間の結果はまだ少ないのが現状です[4]。

副作用は、どちらが少ない?

目立つ違いは、色素沈着(治療したあとが茶色く残ること)です。研究のまとめでは、レーザーのほうが色素沈着は少ない傾向でした[1]。一方で、レーザーのほうが痛みが強かったという研究もあります[1]。

硬化療法の色素沈着は、薬の濃さが濃いほど増える傾向があります[5]。ポリドカノール0.25%を使った細い血管の治療では、2〜25%の人に出たと報告されています[5]。

もう1つ気になるのが、治療したあとに細い血管が新しく増えて見える「マッティング」です[6]。12か月ほどで消えることもありますが、最大で10%ほどの人では残ると報告されています[6]。泡状にした薬のほうが、液体より起こりやすいとされています[1]。

まれでも、知っておきたい合併症は?

硬化療法では、目のかすみなどの見え方の変化や頭痛が出ることがあり、多くは自然に治まります[7]。まれに、深い静脈の血栓、強いアレルギー、脳の血流のトラブルといった重い合併症も報告されています[7]。

薬にアレルギーがある人や、血栓ができている人などには、硬化療法は行わないとされています[3]。持病や飲んでいる薬、過去のアレルギーは、必ず先に伝えましょう。

顔の血管で選ぶときの目安は?

まず確かめたいのは、気になる血管の太さと場所です。ごく細い赤い血管なのか、目の下などに透ける青い血管なのかで、候補が変わります。

ここで紹介した数字の多くは脚の血管のものです。顔は脚と血管の通り方が違うため、同じ結果になるとは限りません。

記事だけでは、自分の顔の血管にどちらの治療が合うかは決められません。診察では、血管の太さと場所、色素沈着の起こりやすさ、アレルギーや持病を伝え、選ぶ治療の理由と、目のまわりを治療するときの注意点を確認してください。

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