鼻柱下降術で後悔しないために。土台の軟骨選びと曲がりのリスク

鼻柱下降術で後悔につながりやすいのは、鼻柱を出すために入れた軟骨の土台が曲がったり、鼻先の向きが思った方向とずれたりすることです。どの方法で土台を作るかによって、起こりやすいズレの種類が変わると報告されています。

鼻柱下降術で後悔につながりやすいのは、鼻柱を出すために入れた軟骨の土台が曲がったり、鼻先の向きが思った方向とずれたりすることです。どの方法で土台を作るかによって、起こりやすいズレの種類が変わると報告されています。この手術名だけを調べた研究は少ないため、近い手術のデータから整理します。

鼻柱下降術は何をする手術?

横から見て引っ込んでいる鼻柱(左右の鼻の穴を分ける柱)を、前や下へ出す手術です。教科書では、鼻中隔の端に長方形の軟骨を足して延ばす方法や、より幅の広い軟骨で置き換える方法が挙げられています[1]。

鼻柱に軟骨の支柱を立てる方法(コルメラストラット)もあります。鼻柱が短い、鼻の下が引っ込んでいる、鼻と唇の角度が鋭いといった鼻が対象で、鼻柱を延ばし、鼻の下を前に出す働きがあります[2]。

土台の作り方で、起こりやすいズレは変わる?

変わります。アジア人の短い鼻の手術を比べた研究では、鼻中隔を延ばす方法(287例)で鼻先・鼻柱の曲がりが5.23%、鼻先を下向きに戻す軟骨を足す方法(142例)では1.41%でした[3]。

逆に、鼻先が下がる変化は、鼻中隔を延ばす方法で4.53%、もう一方で8.45%でした。鼻先のすぐ上のふくらみも、0%と2.82%の差がありました[3]。どちらが優れているというより、それぞれに出やすい形の変化があると考えるのが実際的です。

この研究は短い鼻の修正が対象で、鼻柱下降術そのものではありません。それでも、鼻柱を出すために軟骨の土台を作る点は共通しています。

自分の軟骨が足りないときはどうする?

鼻中隔や耳の軟骨で支えが足りない場合、肋軟骨(あばら骨の軟骨)が使われます[4]。肋軟骨を使った鼻の手術6研究・888人のまとめでは、合併症の割合は7%(計算方法によっては8%)でした[5]。

多くは軽いもので、感染、軟骨の反り、位置のずれが中心です[5]。満足度は高かったものの、研究ごとのばらつきが大きく、良い結果ほど発表されやすい偏りの可能性も指摘されています[5]。

長く保てる?後戻りは?

鼻柱に支柱を立てる方法が、鼻先の高さや向きを長く保てるかについては、まだ意見が分かれています。支柱による鼻先の高さへの効果は小さかったとする報告もあります[4]。

耳の軟骨で作るY字型の支柱では、土台を鼻の付け根の骨まで届かせなくても修正でき、短い土台のほうが鼻柱の炎症を抑えられる可能性が示されています[6]。土台の長さや固定の仕方も、仕上がりを左右する要素の1つです。

左右差が気になる場合は?

鼻柱の左右で足りない側だけに軟骨を足す方法も報告されています。86人を対象にした研究では、手術前と1年後で見た目の評価点が68.3点から92.3点に上がりました[7]。

ただし、鼻先の位置は高さ・向き・左右のバランスを合わせて考える必要があり、一人ひとりの骨格に合わせた計画が欠かせません[8]。

診察で確認しておきたいこと

1つ目は、土台をどの方法で作るかと、その方法で出やすい変化は何かです[3]。2つ目は、自分の鼻中隔や耳の軟骨で足りるのか、肋軟骨が必要になりそうかです[5][4]。3つ目は、鼻柱の引っ込みが左右で違うかどうかです[7]。

どれだけ下げると顔全体と合うのかは、記事だけでは決められません。実際の診察で、鼻と唇の角度や鼻先の高さと合わせて医師に見てもらってください。

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