KOライト、赤い光と青い光で何が違う?しわとニキビで変わる選び方

KOライトのようなLED光治療は、当てる光の色(波長)で狙いが変わり、赤い光と近赤外の光は小じわやハリ、青い光はニキビに使われます。目尻のしわでは偽の機器と比べた試験で改善が確かめられていますが、ニキビでは日本の指針が推奨していません。

KOライトのようなLED光治療は、当てる光の色(波長)で狙いが変わり、赤い光と近赤外の光は小じわやハリ、青い光はニキビに使われます[1][2]。目尻のしわでは偽の機器と比べた試験で改善が確かめられていますが、ニキビでは日本の指針が推奨していません[1][3]。どちらの悩みかで、選ぶ光と期待の大きさが変わります。

光の色で、何が変わる?

変わるのは、光が届く深さと、肌の中で働く相手です。赤い光は皮膚の4〜6mmまで届き、青い光の1〜2mmより深く入ります[4]。

赤い光や近赤外の光は、細胞の中でエネルギーをつくる部分(ミトコンドリア)に吸収され、細胞の働きを後押しすると考えられています[1]。その結果、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが増えることが、細胞の実験で示されています[1]。

青い光(407〜420nm)はニキビの原因菌を減らす働き、赤い光(620〜750nm)は炎症を抑える働きがあるとされています[2]。KOライトでどの色の光を当てるかは、機器や設定で変わるので、施術前に確認しておきましょう。

しわやハリが目的なら、どこまで期待できる?

目尻の小じわなら、ゆるやかな改善が期待できます。30〜65歳の60人が、630nmの赤い光と850nmの近赤外の光を出すマスクを16週間使った試験では、86.2%で目尻のしわが改善しました[1]。

光の出ない偽のマスクを使った人と比べても、改善した人の割合は69.5ポイント多く、8週目から差が出ていました[1]。重い副作用は出ていません[1]。

ただし、これは自宅で毎日使うマスクの研究で、クリニックでの照射と回数や強さは同じではありません。たるみや深いしわを引き上げる治療ではない点も、知っておきたい限界です。

ニキビが目的なら、赤と青のどちらを選ぶ?

研究で多く使われてきたのは青い光です。35の研究(1185例)をまとめた報告では、64%ほどの例で青い光が使われ、青い光を当てた人の95%でニキビが一部減りました[2]。

ただし「一部減った」の中身は、半分以下の減少が44%と最も多く、すっかり消えるわけではありません[2]。効き始めるまでの平均は4週ほどで、回数は平均22回と、通い続けることが前提です[2]。

赤と青を直接比べた28人の試験では、2週後のニキビの減り方は赤い光が36.2%、青い光が30.7%で、はっきりした差はありませんでした[5]。副作用は青い光の群で目立っていました[5]。

ニキビ治療としての限界は?

光治療だけでニキビを治すことは、日本では勧められていません。日本皮膚科学会のガイドラインは、青い光の治療を機器の問題と国内の根拠が足りないことから「推奨しない(C2)」としています[3]。

赤い光の13の試験(422人)をまとめた報告でも、ほかの治療と比べて、はっきりした上乗せは示されませんでした[6]。ニキビがある人は、まず塗り薬などの標準的な治療を受けたうえで、光治療を補助として考えるのが現実的です。

副作用やダウンタイムの目安は?

ダウンタイムはほとんどありませんが、軽い刺激が出ることはあります。青い光では13%に軽い副作用があり、多かったのは刺激感、赤み、乾燥でした[2]。

赤と青を一緒に当てた場合にも、乾燥や赤みが一時的に出ています[2]。光に敏感になる薬を飲んでいる人や、光で悪くなる皮膚の病気がある人は、事前に伝えてください。

自分に合う光は、診察で何を確かめる?

確かめたいのは、悩みが小じわやハリなのか、炎症のあるニキビなのか、たるみなのかです。これで、赤と近赤外、青、あるいは光以外の治療のどれを中心にするかが決まります。

何色の光を、どのくらいの間隔で何回当てるか、ほかの治療と組み合わせるかも聞いておきましょう。どの光が合うかは記事では決められないので、肌を実際に見てもらったうえで医師と相談して決めるのが確実です。

もう少し詳しく聞いてみる