ハイブリッド豊胸の回復、インプラント単独と何が違う?

回復で見るところが1つ増えます。脂肪を併用した乳房再建の報告では、合併症は7.9%で、インプラントだけの再建と同じ程度でした。

回復で見るところが1つ増えます。脂肪を併用した乳房再建の報告では、合併症は7.9%で、インプラントだけの再建と同じ程度でした[1]。ただしこれは再建の数字なので、美容目的の手術にそのまま当てはめることはできません[2]。

合併症は「2つ分」になる?

足し算にはならない、という報告があります。脂肪を併用した乳房再建の合併症は7.9%で、インプラントだけの再建と同じ程度と整理されています[1]。ただし、これは乳房を作り直す手術での数字です[1]。

美容目的では、インプラントと脂肪を併用した302例を、インプラントだけの353例、脂肪だけの277例と比べた932例の研究があります[2]。こうした比較が出てきた段階で、長期の結論はまだ固まっていません[2]。

被膜拘縮は減る?

減る可能性が示されていますが、確定はしていません。脂肪の併用が長期的に被膜拘縮(インプラントの周りが硬くなる変化)の危険を下げる利点につながりうる、というのが現在の整理です[1]。

放射線治療を受けた乳房で脂肪を先に入れてからインプラントを置いた報告では、平均15か月の経過で93.7%が良好な結果でしたが、全例で最も軽い段階の被膜拘縮を認めたとされています[3]。硬さの評価は触診による段階分けが主で主観が入るため、超音波エラストグラフィで客観的に測る研究も進んでいます[4]。

脂肪の側では、何が起きうる?

油性のう胞、石灰化に至る脂肪壊死、予測しにくい生着、感染、触れて分かるしこりが挙げられています[5]。インプラントの合併症とは性格が違うので、経過を見る目も別になります。

数字の読み方には注意が必要です。脂肪注入による豊胸の合併症をまとめたレビューは、単純な豊胸と、放射線治療後や皮弁での再建を混ぜたレビューでは合併症率が過大に見積もられている可能性を指摘しています[6]。「脂肪注入の合併症は何%」という数字を見たら、どんな患者を含めた数字かを確認してください[6]。

体重が変わると、結果はどうなる?

長期的に残る量は、体重の変化に左右されます。3年間の追跡でMRIを使って調べた研究では、術後の意図的な減量を避けることと、体重の増加が脂肪の残る割合を高めうることが指摘されています[7]。

ここから導ける実務的な注意が一つあります。吸引できる脂肪が少ないからといって、手術前に体重を増やして手術後に元へ戻すやり方は、残る脂肪をかえって減らす可能性があるということです[7]。

1回で終わらないことがある

脂肪の注入は、複数回に分けて行われることがあります。再建の報告では、片側あたりの注入回数が平均1.3〜3.2回、1回あたりの量が59〜313mLと幅がありました[1]。はじめから追加の可能性を計画に含めておくと、途中で予定が崩れた感覚になりにくくなります。

診察で確認したいこと

1つ目は、脂肪を何回に分ける想定かです[1]。2つ目は、被膜拘縮が出たときにどう判断するかです[4]。3つ目は、術後に体重を大きく動かす予定があるかです[7]。

胸の組織の厚み、皮膚の伸び方、採取できる脂肪の量は人によって違います。ここに挙げた数字の多くは乳房再建での報告で、美容目的の手術に当てはめるには幅があります。診察では、自分の体でインプラントと脂肪をどう配分する計画かを聞き、追加の見通しまで含めて確認してください。

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