MINTリフトの効果、どのくらいもつ?数字が割れている理由

報告されている持続期間は、6ヶ月から18ヶ月まで幅があります。11万件を超える施術の集計では平均6〜12ヶ月ですが、前向きに追った研究では6ヶ月以内に50%で再びたるみが出たという報告も引用されています。

報告されている持続期間は、6ヶ月から18ヶ月まで幅があります。11万件を超える施術の集計では平均6〜12ヶ月ですが[1]、前向きに追った研究では6ヶ月以内に50%で再びたるみが出たという報告も引用されています[2]。この幅は、糸の種類と評価した時期の違いから生まれています。

持続期間は、研究では何ヶ月と出ている?

報告によって大きく違います。11万件を超える多施設のレビューでは、効果の平均持続期間は6〜12ヶ月で、糸の材質と施術部位によって変わるとまとめられています[1]。PDO糸そのものは6〜8ヶ月で分解が進む傾向がある、とも書かれています[1]。

一方、レビュー論文のなかには12〜18ヶ月ほど続き、糸が吸収されていく時間とおおむね一致する、という整理もあります[3]。同じ論文は、公表された経過観察の研究で満足度85%を超える結果が一貫して報告されている、とも書いています[3]。

なぜ6ヶ月と18ヶ月、こんなに開く?

研究の作り方が違うからです。前向きに追った研究では、宣伝で使われる12〜18ヶ月という主張と、査読を経たデータとの開きがはっきり指摘されています[2]。

その論文が引用する先行研究では、6ヶ月以内に50%で再びたるみが出て、うち14%は術後8週という早い時期の再発でした[2]。吊り上げの効果そのものが6ヶ月で弱まるという報告も、併せて挙げられています[2]。

つまり「何ヶ月もつか」は、広く集めたレビューの数字を見るか、前向きに追った数字を見るかで変わります。説明を聞くときは、どちらの種類の数字なのかを確かめてください。

満足度85%は、そのまま受け取れる?

研究の種類が違う数字なので、並べて比べられません。85%はレビュー論文がまとめた数値で[3]、6ヶ月以内に50%という報告とは、評価した時期も、患者の選び方も、使った糸も違います[2]。

11万件のレビュー自体も、匿名化して集めたデータのため満足度のスコアや客観的な指標を欠く、と論文のなかで断っています[1]。数字の大きさより、どう測ったかを見るほうが実際の役に立ちます。

効果が続きにくいのは、どんな人?

年齢と本数の2つが手がかりです。多施設の後ろ向き解析では、PDO糸リフトのあとで不満につながる要因として、43歳以上であることと、使った糸が10本を超えることが挙げられています[4]。

この2つに当てはまる人は、見た目の改善が足りないと感じて再び受診する傾向が高いと報告されています[4]。本数の多い提案が出たときは、糸で届く段階なのかを聞き直す場面だと考えてください。

入れた糸は、体の中でどうなる?

入れたときの形のままでは留まりません。超音波で糸の太さの変化を追った研究があり、時間とともに変わっていくことが画像で確かめられています[5]。

MINTリフトそのものを対象にした短期成績の報告はありますが[6]、長期のリフト量を客観的な数字で示したデータは見当たりません。持続の話は、今のところ周辺の糸リフト研究から推し量るしかない状況です。

日本の学会は、どう位置づけている?

弱く推奨、という位置づけです。顔のシワやタルミに対する糸リフトは一時的な改善が期待できるものの、効果が大きくなく持続期間が短いため十分な説明が必要で、推奨度2(弱く推奨)とされています[7]。

この書き方は、研究ごとに数字が割れている現状とよく合っています。効果が無いという意味ではなく、期待の置きどころを先にそろえておく必要がある、という意味に近い書き方です。

診察で確認しておきたい4つのこと

1つ目は、示された持続期間がどの研究から来た数字かです[2]。2つ目は、自分のたるみが糸で届く段階か、切る手術を考える段階かです[4]。3つ目は、提案された本数の理由です[4]。4つ目は、効果が薄れたあとにどうするかです[1]。

たるみの強さや皮膚の厚みは人によって違い、ここで挙げた数字は集団を調べた結果です。ご自身の顔で何ヶ月もつかを言い当てるものではありません。糸で変えられる範囲がどこまでかは実際に診てもらう必要がありますので、診察で一緒に確認してください。

もう少し詳しく聞いてみる