人中短縮を決める前に。診察で測ってもらう数字

最初に測るのは、鼻の下から上唇の下ふちまでの長さです。教科書では19〜22mmが正常の範囲として示されており、そこからどれだけ長いかが切る量を決める出発点になります。

最初に測るのは、鼻の下から上唇の下ふちまでの長さです。教科書では19〜22mmが正常の範囲として示されており、そこからどれだけ長いかが切る量を決める出発点になります[1]。もう一つ見るのが、口を軽く閉じたときに上の前歯がどれだけ見えるかで、この2つで手術が向くかどうかが分かれます[2]。

上唇の長さは、どこからどこまで測る?

鼻の下の中央から、上唇の下ふちまでです。この長さは19〜22mmが正常の範囲として示されており、そこからの離れ具合が切除量を決める土台になります[1]。もっと簡単な目安として、鼻の先から鼻柱の付け根までの距離とほぼ同じ、という見方も紹介されています[3]。ただし長く見える原因は皮膚だけとは限らないため、長さの数字だけで結論は出ません[1]。

前歯の見え方で、何が変わる?

注入で足すのか、手術で短くするのかが変わります。人中の高さ、赤唇の高さ、安静時に上の前歯が見える量の3つを組み合わせて治療を振り分ける分類が報告されています[2]。人中が長く、赤唇の高さは足りていて、前歯がまったく見えていない方は手術が向きます[2]。人中が長いうえに赤唇も薄い方は、手術に注入を足す形になります[2]。

長く見える原因が、骨格のこともある?

あります。上あごの縦方向の育ちすぎや、鼻先の向きが原因のこともあると教科書に書かれています[1]。骨格が関わっているのに皮膚の切除量だけで計画すると、望んだ鼻と唇の関係にならないことがあるため、必要に応じて顎の手術を組み合わせる考え方が報告されています[4]。矯正歯科の分野でも、前歯部の開咬や噛み合わせの深さを手術の前後で測っておくべきだと示されています[5]。

傷あとの位置は、どこまで相談できる?

鼻の穴のすぐ下に置くか、鼻柱の付け根寄りに置くかで見え方が変わります。深い層まで吊る変法は、鼻の下の傷が目立ちやすい点への対策として報告されています[2]。教科書は、細かなカーブとテーパーまで含めた正確な線引きが成功を左右し、鼻の下の弧が不適切だと仕上がりが崩れると書いています[6]。どこに線を引く予定かは、鏡を見ながら説明してもらえます。

手術後の不満は、どこから生まれる?

期待と結果のずれです。口コミサイトのレビューを分析した研究では、見た目の結果への不満と気持ちへの影響が主なテーマとして挙がり、満足度の高さの陰で見落とされやすいと指摘されています[7]。総説も、術式ごとに測り方がばらばらで、標準化された計測がまだ足りないという限界を挙げています[8]。何mm切って、術後に前歯がどのくらい見える見込みなのかを数字で共有しておくと、ずれは減らせます[7]。

診察で聞いておく質問の目安は?

測った数字と、その根拠を聞くのが早道です。上下方向の余りが足りない方にこの手術を行うと、前歯が出すぎて見えたり、口が閉じにくくなったりするため、教科書は適応外としています[6]。自分がその境目のどちら側なのかを、測定値で示してもらってください。

鼻の手術も考えている方は、あわせて相談しておくと計画が立てやすくなります。鼻形成とリップリフトの同時手術をまとめた総説があり[9]、鼻の下の角度や笑ったときの歯ぐきの見え方まで含めて診るのが鼻の評価の基本です[10]。上唇だけを切り離して考えないほうが、結果は読みやすくなります。

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