切開ハムラ法と裏ハムラ、どこで選ぶ?皮膚のたるみと下まぶたのトラブルで比べる

切開ハムラ法(皮膚側から切る方法)と裏ハムラ法(まぶたの裏から行う方法)は、どちらも目の下の脂肪を動かしてふくらみとくぼみを整える手術で、24の研究を調べた報告では結果に大きな差は見られていません。選ぶときの分かれ目は、余った皮膚を取る必要があるかどうかです。

切開ハムラ法(皮膚側から切る方法)と裏ハムラ法(まぶたの裏から行う方法)は、どちらも目の下の脂肪を動かしてふくらみとくぼみを整える手術で、24の研究を調べた報告では結果に大きな差は見られていません[1]。選ぶときの分かれ目は、余った皮膚を取る必要があるかどうかです[2]。皮膚側からの方法では、下まぶたの位置がずれるトラブルに注意が必要です[3]。

皮膚側と裏側、仕上がりに違いはある?

大きな差はないと考えられています。皮膚側からと裏からの方法を比べた24の研究をまとめた報告では、どちらでも脂肪を安全に取ったり動かしたりでき、結果に大きな差はありませんでした[1]。

ただし、同じ人の左右で2つの方法を比べた研究は、まだ発表されていません[2]。どちらが優れているかより、自分の目の下に合うのはどちらかを考えるほうが現実的です。

皮膚のたるみで、どう分かれる?

皮膚のたるみが少なければ裏から、多ければ皮膚側から、というのが基本の使い分けです[2]。裏からの方法は外に傷が残らず、まぶたが外にめくれる(外反)危険も減らせます[4]。

一方で、裏からの方法では、余った皮膚や皮膚のゆるみ、目の下の筋肉の盛り上がりまでは直しきれません[3]。その場合は、皮膚を少しつまんで切る処置などを足すことがあります[3]。

皮膚の余りが多い人では、皮膚側から切る方法が欠かせないとされています[2]。年齢が上がってたるみが強い人では、皮膚側からの切開や皮膚の切除を組み合わせる工夫が必要になります[4]。

切開ハムラで気をつけたいトラブルは?

いちばん気をつけたいのは、下まぶたの位置のずれです。皮膚側からの手術では、白目が下に多く見える、まぶたが外にめくれるといった位置のずれが15〜20%で起こると報告されています[3]。

ある比較研究では、白目が下に多く見える状態は、裏からの方法で3%、皮膚側からの方法で28%でした[2]。1つの比較研究の結果なので、今の手術方法にそのまま当てはまるとは限りません。

防ぐための工夫もあります。目尻の支えを補強する手術を一緒に行う方法や、皮膚側の切り方を工夫して外反を防ぐ方法が報告されています[5]。皮膚を取りすぎないことも、外反を防ぐ基本です[6]。

脂肪を取るだけの方法(脱脂)とは、何が違う?

脂肪を取るだけでは、くぼみが残ることがあります。ふくらみは減っても、目の下のくぼみ(ティアトラフ)は直らず、かえってくぼみが強くなることがあると報告されています[4]。

そのため今は、脂肪を残して動かす方法が広く行われています。外科医への調査では、8割ほどが脂肪を動かす方法を行っていました[2]。

ただ、脂肪がとても多い人では、動かすだけだと頬の上がふくらみすぎることがあります[7]。そこで、脂肪を少し取って量を整える工夫も報告されています[7]。

ヒアルロン酸の注入と比べると?

注入は手軽ですが、手術とは役割が違います。注入は体への負担が小さい一方、皮膚が青白く透けて見える、しこりになる、血管が詰まるといった課題がまだ残っています[8]。

手術は変化がはっきり出やすい代わりに、傷あとや回復に時間がかかるといったリスクがあります[9]。手術のあとにくぼみや左右差が残ったとき、ヒアルロン酸で補う方法も使われています[10]。

自分に合う方法は、診察で何を確かめる?

どの人にも当てはまる「いちばんの方法」はありません[2]。診察では、下まぶたの位置、皮膚の余り、脂肪のふくらみ、くぼみの深さ、まぶたのゆるみ、頬の高さなどを見て決めます[2]。

診察では、切開と裏のどちらをすすめるのかとその理由、皮膚をどのくらい取るのか、目尻の支えを補強するのかを聞いてください。目の下を実際に見てもらい、自分のたるみと脂肪の量に合う方法を選びましょう。

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