VASER脂肪吸引は普通の脂肪吸引と何が違う?できることと限界

VASER脂肪吸引は、超音波の力で脂肪をやわらかくほぐしてから吸い出す方法です。普通の脂肪吸引が管の動きで脂肪を削り取るのに対し、先に脂肪を乳化(やわらかく溶かすように)してから吸う点が違います。

VASER脂肪吸引は、超音波の力で脂肪をやわらかくほぐしてから吸い出す方法です。普通の脂肪吸引が管の動きで脂肪を削り取るのに対し、先に脂肪を乳化(やわらかく溶かすように)してから吸う点が違います[1][2]。線維が多くて硬い部位でも吸いやすいのが持ち味です[3]。ただし、脂肪を取る手術であって、たるみを取ったり体重を落としたりする手術ではありません。

VASERの原理は?普通の脂肪吸引と何が違う?

普通の脂肪吸引(吸引式)は、細い管(カニューレ)を動かして脂肪を機械的に削り取り、吸い出します[2]。VASERは、これに超音波のエネルギーを加えて、脂肪をやわらかく乳化させてから吸う方法です[1]。超音波は、細かい泡を発生させる働き(キャビテーション)や、機械的な刺激、熱への変換といった作用で脂肪をほぐします[1]。エネルギーを使う方法は、手術時間や術後の痛み、回復の負担を減らせるとされています[2]。

何ができる?向いている部位

VASER脂肪吸引が得意なのは、線維が多くて硬く、普通の吸引では取りにくい部位です[3]。たとえば背中や、男性の胸のふくらみ(女性化乳房)などが挙げられます[3][4]。硬い脂肪をやわらかくしてから吸うので、こうした部位で扱いやすくなります。ただし、どの部位でどこまで取れるかは、脂肪の量や質、皮膚の状態によって変わります。

皮膚は引き締まる?期待と限界

VASERには、脂肪を取ったあとに皮膚が縮む(引き締まる)効果が期待されています。超音波を使う方法は、普通の吸引より皮膚の引き締まりが高いとする報告があります[5]。ただし、VASER単独での引き締めには限界があり、より強い引き締めを求める場合に、別の熱エネルギー機器を組み合わせる試みも報告されています[5]。皮膚のたるみが強い人は、吸引だけでは足りないことがあると考えておくと安心です。

できないこと、向かないのは?

VASER脂肪吸引は、皮下の脂肪を取る手術です。大幅な体重減少のあとにできる、伸びて余った皮膚のたるみを取る手術ではありません[6]。強いたるみがある人や、皮膚が大きく伸びている人では、吸引だけでは満足しにくいことがあります[6]。減量そのものを目的とする手術でも、内臓の脂肪を減らす手術でもありません。目的が体型の部分的な形づくりなのか、たるみの改善なのかをはっきりさせておくことが出発点になります。

やけどや凹凸などのリスクは?

超音波で熱を扱うので、熱による損傷ややけどが原理的なリスクとしてあります[7]。第3世代のVASERでは、適切な設定を守れば熱に関わる合併症はまれで、内出血や痛みも従来より軽いとされますが、ゼロではありません[7]。熱を使う脂肪吸引全般で、熱の影響による凹凸(表面の不整)が起こりうることも教科書に記載されています[2]。また、体液がたまる漿液腫(しょうえきしゅ)への対応として、術後にリンパの流れを促すケアがすすめられることもあります[7]。

受ける前に診察で確認したいこと

決め手になるのは、自分の気になる部位の脂肪がVASERの得意な硬い脂肪かどうか、そして皮膚のたるみがどれくらいあるかです。診察では、期待できる引き締まりの程度、熱によるリスクへの配慮、そして凹凸や漿液腫が出たときの対応まで確認してください。たるみが主な悩みなら、吸引以外の選択肢も含めて相談すると、遠回りを避けられます。

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