鼻中隔延長のダウンタイム、鼻先の腫れは何か月?

日常生活に戻る目安は2週間ほどです。ただし鼻先のむくみは顔のなかでも引きが遅く、初めての手術でも落ち着くまで1年ほどかかると報告されています。

日常生活に戻る目安は2週間ほどです[1]。ただし鼻先のむくみは顔のなかでも引きが遅く、初めての手術でも落ち着くまで1年ほどかかると報告されています[2]。生活に戻れる時期と、見た目が完成する時期は別物として考えると、途中で不安になりにくくなります。

腫れが引くまでの、おおまかな流れ

最初の2週間で、人前に出られる程度までは落ち着きます[1]。その先はゆっくりで、鼻先は鼻のなかで最もむくみが残る部分です[2]。

ここで気をつけたいのは、2週間という数字が社会生活に戻る目安であって、組織の深いところのむくみが引いた合図ではないことです[1]。鼻先の形を評価するのは、もっと先になります[2]。

なぜ鼻先だけ遅い?

外から切る方法をとることと、鼻先を触る手術であることが重なるからです。外切開の鼻形成は、鼻柱の傷あとや手術時間の延長とならんで、長引く鼻先のむくみが欠点として挙げられています[3]。鼻中隔延長は鼻先を支える構造を作る手術なので、この方法で行われることが多くなります。

手術中の出血も関係します。術中の出血は術後の内出血とむくみを招き、回復を遅らせると整理されています[4]。さらに、むくみが長引くと線維化(組織が硬くなる変化)が進み、鼻先のボリュームが増えたように見えることもあります[4]。

鼻づまりは起こる?

多くの人に起こります。手術後の鼻づまりやかさぶたは、粘膜のむくみによってほぼ全員に生じると教科書に書かれています[3]。これは通常の経過で、時間とともに落ち着いていきます。

一方で、時間が経っても続く鼻づまりは、別の原因を考える必要が出てきます。鼻中隔延長のあとの中隔の曲がり、鼻の弁の虚脱や狭窄、粘膜どうしの癒着は、手術での対応が必要な鼻づまりの原因として挙げられています[4]。粘膜の癒着は、中隔の手術やガーゼ留置のあとに起こりうる軽い合併症としても整理されています[4]。中隔の粘膜に欠損ができた場合の再建をまとめた報告もあり、頻度は高くないものの想定されている事態です[5]。

受診したほうがいいサインは?

左右差が時間とともにはっきりしてくるときは、早めに相談してください。片側だけに軟骨を入れた場合、鼻柱の偏りや鼻の穴の左右差が術後数週から数か月かけて出てくることがあると記されています[4]。両側に入れるか土台を補強することで防げるとされる合併症なので、経過の共有が役に立ちます[4]。

赤み、痛み、熱感が引かずに強くなるときも受診の合図です。移植物を使う鼻の手術では感染は早い時期に出ることが多い一方、遅れて出ることもあり、1か月を過ぎてからの合併症は5%で、位置のずれや露出が中心だったという報告があります[6]。これはシリコンを使う手術の数字で、自分の軟骨を使う鼻中隔延長にそのまま当てはまるものではありません[6]。

修正は、いつ判断する?

むくみが引いて組織が落ち着くまで待つのが前提です。鼻先の手術を受けた人を調べた報告では、再手術に至ったのは3.8%でした[2]。鼻先の高さについて術後に訴えがあったのは1.6%、そのうち実際に下げる手術を行ったのは0.7%です[2]。耳の軟骨を使った鼻中隔延長を35例に行った報告もあり、材料によって経過の見え方は変わります[7]。

診察で確認したいこと

1つ目は、自分の場合に軟骨をどこから採り、片側か両側かです[4]。2つ目は、鼻づまりがどのくらい続いたら相談すべきかの目安です[3]。3つ目は、左右差が出たときにいつ判断するかです[2]。

皮膚の厚みや軟骨の強さ、もともとの鼻の曲がり方は人によって違います。ここに挙げた期間は報告された目安で、自分の鼻がいつ完成するかを言い当てるものではありません。診察では、皮膚の厚さと中隔の状態を診てもらい、腫れが長引きやすいタイプかどうかを確認しておくと、経過を落ち着いて待てます。

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