PRP皮膚再生療法、注射だけか組み合わせか?PRFやレーザー併用との違いで選ぶ

PRP皮膚再生療法は、注射だけで受けるか、針の治療やレーザーと組み合わせるかで、ねらいが変わります。顔のしわやたるみにPRPを注射する方法は、日本美容外科学会の指針で「弱く推奨」とされています。

PRP皮膚再生療法は、注射だけで受けるか、針の治療やレーザーと組み合わせるかで、ねらいが変わります。顔のしわやたるみにPRPを注射する方法は、日本美容外科学会の指針で「弱く推奨」とされています[1]。ニキビ跡では、レーザーにPRPを足すと赤みや腫れの期間が短くなったという報告があります[2]。ただ研究の多くは小規模で、作り方もそろっていません[3][4]。

PRPとPRF、何が違う?

どちらも自分の血液から作りますが、PRFは固まりやすい成分(フィブリン)を含む点が違います。このフィブリンが網のようになり、成長因子(肌の修復をうながす成分)を少しずつ出すと考えられています[5]。

注射するPRFを調べた7つの研究、130人のまとめでは、顔の若返りを見た4つの研究で、中くらい〜はっきりした改善が報告されました[5]。目尻のなめらかさやしわでは、PRPよりPRFのほうが良い結果だったとも紹介されています[5]。ただし、まとめに入った研究はどれも人数が少なく、決定的な比較とはいえません。

20人に、1回の採血から作った4種類のPRPとPRFを、4〜6週おきに3回注射した研究もあります[6]。肌の密度と厚みは、とくに下まぶたで改善しました[6]。

注射だけと、針の治療を組み合わせるのはどう違う?

ダーマペンのような針の治療と組み合わせると、ニキビ跡では結果が上乗せされたという報告があります[7]。見た目の改善、治療後に休む期間、満足度の点で、組み合わせのほうが良かったとまとめられています[7]。

PRPと針の治療を組み合わせると、針の治療だけより赤みや腫れが少なかったという研究も紹介されています[3]。一方で、組み合わせを調べた研究はまだ少なく、ランダムに分けて比べていない研究も多いと指摘されています[8]。

レーザーに足すと、何が変わる?

レーザーにPRPを足す一番の利点は、回復が早くなることです。ニキビ跡に炭酸ガスレーザーを使った研究では、PRPを足した側で副作用の期間が短く、休む期間も短くなりました[2]。傷あとの深さも、PRPを足した側でより改善していました[2]。

PRPの成分が、レーザー後の赤みや痛みをやわらげる可能性も指摘されています[9]。炭酸ガスレーザーにPRPを足した研究では、レーザーだけより満足度が高かったという報告もあります[3]。

なぜ、結果に差が出やすい?

PRPは、作り方や人によって中身が変わるため、結果がそろいにくい治療です。血小板の濃さや作り方、受ける人の体の状態によって、効き方がばらつくと指摘されています[4]。

顔の若返りにPRPを使った36の研究、3172人のまとめでも、多くは比較の相手がいない観察研究でした[3]。PRPの作り方がきちんと書かれていない研究もあり、数字をまとめて比べることはできませんでした[3]。

目的別に選ぶなら、どう考える?

目安は、何をいちばん変えたいかです。

目元の小じわや肌のハリ:PRPやPRFの注射が中心になります[5][1]

ニキビ跡のへこみ:針の治療やレーザーとの組み合わせが候補になります[7][2]

レーザー後の赤みを短くしたい:レーザーにPRPを足す考え方があります[2][9]

注射では、まれに血管に入ることを避ける注意が必要とされています[1]。どの方法でも、内出血や赤みが出ることはあると考えておきましょう。

診察では、どこを確かめる?

どの組み合わせが合うかは、記事だけでは決められません。小じわなのか、ハリなのか、ニキビ跡のへこみなのかは、肌を見て判断するからです。

診察では、PRPとPRFのどちらを使うか、どう作るか、何回くらい通う予定か、組み合わせる治療の休む期間を確かめておきましょう。

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