リップリフトで後悔しないために。傷あとと鼻の形、受ける前に知りたいこと

リップリフトの後悔でよく挙がるのは、鼻の下の傷あとが目立つことと、鼻の穴や小鼻の形が変わることです。重い合併症はまれと報告されていますが、傷あとは必ず残るため、どこまで目立たせずに済むかが判断の中心になります。

リップリフトの後悔でよく挙がるのは、鼻の下の傷あとが目立つことと、鼻の穴や小鼻の形が変わることです。重い合併症はまれと報告されていますが、傷あとは必ず残るため、どこまで目立たせずに済むかが判断の中心になります。口元の長さの原因が骨格にある場合は、唇だけを短くしても思った口元にならないことがあります。

後悔の理由で多いのは何?

いちばん多いのは傷あとです。手術後の不満を書き込んだ25人の口コミを分析した研究では、傷あとへの不満が15人(60%)で最多でした[1]。次いで鼻の穴・小鼻の形の変化が6人、唇の左右差が5人です[1]。

この研究は不満を書いた人だけを集めたもので、起こる割合を示すものではありません。それでも、何が後悔につながりやすいかを知る手がかりになります。書き込んだ人の多くは、強い気持ちの落ち込みも抱えていました[1]。

傷あとや鼻の形の変化は、どのくらい起こる?

複数の研究をまとめた報告では、鼻の下を切るリップリフトで、目立つ傷あとが4.36%、小鼻のゆがみが4.87%、鼻の穴の下のふちの変形が5.13%でした[2]。

ほかにも、鼻の穴の下のふちが広がる変化が3.72%、鼻の下が下がって鼻の穴が見えやすくなる変化が2.05%、短くし足りない例が3.21%報告されています[2]。重い合併症の報告はありませんでした[2]。

傷あとを目立たせない工夫で、差は出る?

切り方や縫い方の工夫で満足度が変わったという報告はあります。深い層で3か所つり上げる方法(193人)では「とても良くなった」が78.7%、従来の方法(50人)では43%でした[3]。

ただし1人の医師による報告で、くじ引きで割り振った比較ではありません[3]。Z式など傷の形を工夫した方法も、今回調べた範囲では他の方法と直接比べた研究が見当たりませんでした。傷あとが目立った場合は、レーザーで表面を整える方法が役立つと教科書に書かれています[4]。

短くしても、思った口元にならないのはなぜ?

口元の見え方は、唇の長さだけでなく骨や歯の位置でも決まるためです。上あごが前に出ている、縦に長いといった骨格の問題を残したまま唇を短くすると、歯の見え方が不自然になるおそれがあると報告されています[5]。

そうした場合に、先に骨の手術で骨格を整え、あとからリップリフトを行う方法も紹介されています[5]。自分の鼻の下の長さが皮膚によるものか骨格によるものかを見分けることが、後悔を減らす第一歩です。

鼻の手術と同時に受ける場合の注意点は?

同時に行った6研究・361人のまとめでは、満足度は高く、合併症は軽い傷あとや一時的なしびれが中心でした[6]。一方で、同時に行うと傷あとが増えるなどの負担も指摘されています[6]。

鼻の手術は、鼻と唇の角度にも影響します[6]。同時に受けるか分けるかは、どちらの変化を先に確かめたいかで考えると整理しやすくなります。

受ける前に確かめておきたいこと

判断の目安は3つです。1つ目は、傷あとの位置と、目立ったときの対処法です[2][4]。2つ目は、口元の長さの原因が唇か骨格かです[5]。3つ目は、鼻の穴や小鼻の形がどう変わりうるかです[2][1]。

教科書では、正しい診断と患者選びがあれば合併症はまれとされています[4]。どこまで短くするか、自分の皮膚で傷がどう見えそうかは、実際の診察で医師に確認してください。

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