ベクトラの3Dシミュレーション、仕上がりはどこまで当てになる?

ベクトラは、顔や体を立体的に撮影して、施術後の見た目を画面上で試せる3Dシミュレーションの装置です。医師と同じ画像を見ながら希望をすり合わせるのに役立ちますが、表示された姿がそのまま手に入る保証ではありません。

ベクトラは、顔や体を立体的に撮影して、施術後の見た目を画面上で試せる3Dシミュレーションの装置です。医師と同じ画像を見ながら希望をすり合わせるのに役立ちますが、表示された姿がそのまま手に入る保証ではありません[1][2]。別の3Dシミュレーション(Crisalix)を使った鼻の手術の研究では、どこまで再現できるかは医師の経験や技術で変わると報告されています[2]。

ベクトラで、何ができる?

今の顔や体を立体で見て、鼻の高さや胸の大きさなどを変えたときの見た目を試せます。ベクトラの撮影装置は、立体の形を正確に写し取れることが複数の研究で確かめられています[3]。

胸の手術では、ベクトラが術後の胸の体積を90%を超える精度で予測できたと紹介されています[4]。鼻の手術では、3Dを使うと平面の写真より、計画の精度が高く、患者さんの理解も深まったとまとめられています[5]。

シミュレーションどおりに仕上がる?

多くは近い仕上がりになりますが、同じになるとは限りません。鼻の手術で画像シミュレーションを使った研究を紹介した報告では、78.3%の人が仕上がりを「似ている・同じ」と評価していました[6]。別の研究では、68%が「予想どおりか予想以上」と答えています[6]。どちらもベクトラに限った数字ではありません。

逆に言えば、そう感じなかった人もいます。シミュレーションを再現できるかは医師の経験と技術で大きく変わり、特に再手術では組織の硬さや傷あとが結果に影響します[2]。

胸の手術でも、3Dの予測がどこまで役立つかは条件によって違い、どの人にも同じように当てはまるわけではありません[4]。

見せてもらうときの注意点と限界は?

いちばん気をつけたいのは、理想を詰め込みすぎた画像です。自分の好みにぴったり合わせたシミュレーションは、かえって現実離れした期待につながり、不満の原因になることがあります[2]。

鼻の手術のあとの不満は、合併症より「期待とのずれ」から生まれることが多いと言われます[7]。画像はゴールの約束ではなく、話し合いの道具と考えると、ずれを減らしやすくなります[1]。

撮影のときは、力を抜いた表情で、まっすぐ前を見て口を閉じるのが基本です[8]。これまでの検証は、主に表情を動かさない状態で行われてきました[8]。

3Dで見ると、相談はどう変わる?

言葉だけの説明より、仕上がりのイメージをつかみやすくなります。乳がんの手術を控えた117人の試験では、説明だけ、写真を見る、3Dを見る、の3つを比べ、3Dのグループで仕上がりの見通しへの自信が高まりました[9]。

ただし、この研究でも、術前に3Dを見たことが長い目で見た満足度を上げるかどうかは、まだ分かっていません[9]。鼻の手術で、シミュレーションに近いほど満足度が高かったという結果も、因果関係までは言えません[2]。

診察で、どう使えばいい?

ベクトラは、希望を医師と共有し、できることとできないことを確かめるために使うのが合っています[1][2]。記事だけでは、自分の骨格や皮膚の状態で、画像の変化がどこまで実現できるかは判断できません。

診察では、画像のどこまでが現実的か、変化を小さめにした案も見せてもらえるか、腫れが引いたあとの仕上がりとの違いを確かめておきましょう。

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