ショッピングリフト、他の糸リフトと何が違う?比べるときに見る3つのポイント

糸リフトを比べるときに実際の効果に影響するのは、糸の向き(バーブの付き方)と本数、素材の3つです。呼び方や商品名が違っても、この3つが近ければ効果もおおむね近くなります。

糸リフトを比べるときに実際の効果に影響するのは、糸の向き(バーブの付き方)と本数、素材の3つです。呼び方や商品名が違っても、この3つが近ければ効果もおおむね近くなります。ショッピングリフトも仕組みとしては糸リフトの一種で、この商品名だけを比較した研究はまだありません。糸リフトどうしを比べるときに、実際に見るべき違いを整理します。

バーブの向きで何が変わる?

糸には、返し(バーブ)の向きにいくつかのパターンがあります。太い糸に大きなバーブを組み合わせたタイプはあご下など重みのある部分の引き上げに向き、細い糸に細かいバーブを組み合わせたタイプは目もとなど繊細な部分に向くと報告されています[1]。以前は顔の外側にU字型、前方にI字型を使い分けるのが一般的でしたが、I字型の品質が上がり、I字型だけでもU字型に近い引き上げ効果と持続期間が得られるようになってきたとも報告されています[1]。

糸の向きの組み合わせ方(双方向と多方向の組み合わせか、二重の双方向かなど)によって、組織を留める力そのものが変わることも、生体力学的な比較で示されています[2]。

本数を増やせば効果も上がる?

糸の本数を増やすほど効果が上がるとは限りません。PDO(ポリジオキサノン)糸の本数を変えて効果を比較したランダム化比較試験では、本数と効果の関係は単純な比例ではないことが示されています[3]。本数だけを基準に良し悪しを判断するのは早計です。

素材や部位によっても選び方は変わる

糸の素材や、留置する部位によっても選び方は変わります。素材ごとの組成や性能の違いを技術的な観点から整理したレビューがあり[4][5]、糸リフトに使われる材料は目的や部位に応じて使い分けられているとまとめられています。PDO製の医療機器全般を対象にした安全性レビューでも安全性データは蓄積されていますが、向きや本数まで踏み込んだ比較は限られています[6]。

特定の部位を対象にした報告もある

中顔面やほうれい線を対象に、3次元構造の双方向バーブ糸を使った前向き研究もあります[7]。ただしこれは特定の部位・特定の糸を対象にしたもので、そのまま他の部位や他の商品名の糸に当てはめられるわけではありません。

「効果は一時的」という前提は共通

日本美容外科学会の診療指針では、顔のシワ・タルミに対する糸リフト治療は一時的な改善が期待できるものの、効果は大きくなく持続期間も短いため十分な説明が必要とされ、推奨度は2(弱く推奨)です[8]。これは糸の向きや本数、素材にかかわらず、糸リフトというカテゴリ全体に共通する前提です。

診察で確認しておきたいこと

1つ目は、提案された糸がどんな向き・本数で、どの部位を想定しているかです[1][2]。2つ目は、その組み合わせについて臨床データがあるか、それとも一般的な糸リフトの知見からの類推かです[7][3]。3つ目は、効果が一時的なものだという前提を踏まえて、どのくらいの間隔でメンテナンスを考えるかです[8]。自分の肌や骨格にどの組み合わせが合うかは、実際の診察で医師に確認してください。

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