水光注射、針とカニューレと中身の違いで何が変わる?選び方の目安

水光注射(肌の浅いところに薬剤を細かく注入する治療)は、打ち方と中身によって、得意なことと起こりやすいことが変わります。細い針は狙った深さに入れやすく小じわなど浅い悩みに向き、カニューレ(先の丸い細い管)は内出血が少なめだったという報告があります。

水光注射(肌の浅いところに薬剤を細かく注入する治療)は、打ち方と中身によって、得意なことと起こりやすいことが変わります。細い針は狙った深さに入れやすく小じわなど浅い悩みに向き、カニューレ(先の丸い細い管)は内出血が少なめだったという報告があります[1]。手打ちと機械打ちを同じ条件で比べた研究は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。

針で打つ方法とカニューレ、何が違う?

針で打つ方法は、皮膚の決まった層を狙いやすく、小じわや肌の表面の悩みに向くとされています[1]。カニューレは、顔の片側につき入り口が1か所で済み、薬剤を広く均一に広げやすい方法です[1]。

カニューレで1回注入した20人の研究では、内出血が10%、一時的な腫れが15%でした[1]。針を使う方法では内出血が20〜30%という報告があり、それより少なめでした[1]。

ただしこの研究は人数が少なく、過去の記録を振り返ったものです。同じ人で2つの方法を比べたわけではありません[1]。

手打ちと機械打ち、どちらがいい?

今回調べた範囲では、手打ちと機械打ちを同じ条件で比べた研究は見つかりませんでした。どちらが優れているとは、まだ言えません。

参考になるのは、打つ人の技術です。仕上がりと安全性に関わります。肌の中へのヒアルロン酸の注入は、慣れた医師が正しく行えば、回復が早く副作用も少ないとされています[2]。

中国では、複数の針でヒアルロン酸を打つ方法が広まるにつれ、トラブルの報告も多く出ていると指摘されています[3]。機械でも手打ちでも、誰がどの深さに打つかを確かめることが大切です。

中身の違いで、何が変わる?

中身は、ヒアルロン酸を中心に、アミノ酸やビタミンなどを加えたものがあります[1][4]。肌の中にヒアルロン酸を入れる治療を調べた13の研究のまとめでは、うるおい、はり、明るさ、きめ、弾力が良くなっていました[2]。

ヒアルロン酸に4種類のアミノ酸を加えた薬剤では、複数の施設でランダム化比較試験(くじ引きでグループを分けて比べる研究)が行われ、重い副作用はありませんでした[4]。

一方で、水光注射のような治療は大規模な研究がまだ少ないと、この試験の報告自身も書いています[4]。中身の違いで効果にどれだけ差があるかは、はっきりしていません。

どんな副作用に気をつける?

多いのは、内出血や一時的な腫れなど、軽いものです[1]。アミノ酸入りの薬剤の試験では、色素沈着(肌が茶色っぽくなること)が4件、アレルギー反応が1件あり、どれも治っています[4]。

まれですが、ヒアルロン酸が血管に入ると、皮膚の壊死や失明などの重い合併症が報告されています[5]。日本の美容外科のガイドラインも、この点に注意が必要としています[5]。

自分に合う打ち方は、どう選ぶ?

目安は、悩みの場所と、内出血をどこまで許せるかです。小じわや肌表面のきめが気になるなら、狙った深さに打てる針の方法が話題になります[1]。顔全体を広く整えたい、内出血をなるべく避けたいなら、カニューレも選択肢になります[1]。

中身は、その製品にどんな研究があるか、何回打つ予定かの説明があるかで比べると分かりやすくなります。

診察では、どこを確かめる?

どの打ち方と中身が合うかは、肌の厚さや悩みの深さを診ないと決められません。

診察では、針とカニューレのどちらで打つか、どの製品をどの深さに入れるか、内出血や腫れが出たときの対応を、医師に確認しておきましょう。

もう少し詳しく聞いてみる