大陰唇縮小術は、大陰唇の余ってたるんだ皮膚を切り取り、デリケートゾーンの外側の形を整える手術です[1][2]。ただし、悩みの原因が「余り」ではなく「やせてしぼんだこと」なら、切るよりボリュームを足す治療のほうが合うことがあります[3]。どちらが原因かを見分けることが、最初の分かれ目です。
大陰唇縮小術で、何ができる?
できるのは、たるんで余った皮膚を取り除き、大陰唇のふくらみや垂れ下がりを小さくすることです[1]。大陰唇の若返りの治療は、今も余った皮膚を切り取る手術が中心だと報告されています[2]。
小陰唇の手術と一緒に行われることもあります。小陰唇の手術をまとめた報告では、同時に行われた手術の中に大陰唇の縮小が33件ありました[4]。外側と内側のバランスを一緒に考える人もいる、ということです。
切らないほうがいいのは、どんな場合?
大陰唇がやせて小陰唇がはみ出して見える場合は、切る手術が合わないことがあります[3]。このときは、大陰唇にボリュームを足すほうが、全体のバランスを整えやすいと考えられています[3]。
ボリュームを足す方法には、脂肪の注入やヒアルロン酸の注入があります[1][3]。ヒアルロン酸を大陰唇に注入した72人の研究では、12週後に97%が「よくなった」と答えていました[3]。
ただし、この研究は比べる相手のいない研究で、効果を確かめるには注意が必要です[3]。「大きいから切る」と決める前に、たるんでいるのか、やせているのかを見てもらうことが大切です。
手術のリスクは、どんなもの?
知っておきたいのは、出血と血のかたまり(血腫)です。大陰唇の余った皮膚を切る手術では、術後の大きな出血や、追加の手術が必要な血腫が報告されています[1]。
53の研究をまとめた報告では、大陰唇にも手を加える組み合わせの手術で、傷が開く確率が8%ほどと見積もられました[5]。100人に8人ほどの計算ですが、研究による幅は大きく、はっきりした数字ではありません[5]。
術後は安静の期間や、出血したときの連絡先を事前に確認しておくと安心です。腫れや痛みがいつごろ落ち着くかも、受ける前に聞いておきましょう。
満足度の高さは、どこまで当てになる?
満足度は高いものの、それだけで決めないほうが安全です。デリケートゾーンの手術全体では満足度が94%と高く報告されています[5]。
一方で、小陰唇の手術をまとめた報告は、満足度だけを効果の物差しにしないよう勧めています[4]。合併症の多さや、悩みがどれだけ軽くなったかとあわせて考えるのが確実です[4]。
大陰唇の縮小だけを調べた研究は、まだ多くありません。数字の多くは小陰唇などの手術を含めたものだと知っておくと、期待とのずれが小さくなります。
自分に合うかは、診察で何を確かめる?
確かめたいのは、皮膚が余っているのか、ボリュームが減っているのか、そして小陰唇とのバランスです。これで、切る手術にするか、ボリュームを足す治療にするか、小陰唇も一緒に整えるかが決まります。
どこをどれだけ切るか、傷あとがどこに残るか、出血したときの対応も聞いておきましょう。形には個人差が大きいので、実際に診てもらったうえで医師と相談して決めるのが確実です。
- 1Aglamis SO, Akkaya SK, Sahin EO, Sahin H. Labia majora lifting technique with polydioxanone threads. Sexual Medicine. 2025. doi:10.1093/sexmed/qfaf064
- 2Acevedo A, Parra AM, Amado AM, Dicker V, Castelanich D, Velasquez L. Labia Majora Rejuvenation With Hybrid Filler: A Narrative Review of the Literature and Report of Two Cases. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025. doi:10.1111/jocd.70074
- 3Boucher F, Eychenne C, Gurriet B, Berreni N, Berrocal J, Foulc P, et al. Evaluation of the Efficacy and Safety of Hyaluronic Acid Injection for Volume Restoration of the Labia Majora: ESOLANE study. International Urogynecology Journal. 2025. doi:10.1007/s00192-025-06094-1
- 4Escandón JM, Duarte-Bateman D, Bustos VP, Escandón L, Mantilla-Rivas E, Mascaro-Pankova A. Maximizing Safety and Optimizing Outcomes of Labiaplasty: A Systematic Review and Meta-Analysis. Plastic and Reconstructive Surgery. 2022. doi:10.1097/PRS.0000000000009552
- 5Géczi AM, Varga T, Vajna R, Pataki G, Meznerics FA, Ács N, et al. Comprehensive Assessment of Labiaplasty Techniques and Tools, Satisfaction Rates, and Risk Factors: A Systematic Review and Meta-analysis. Aesthetic Surgery Journal. 2024. doi:10.1093/asj/sjae143