サーマジェンは、高周波(RF、ラジオ波)で皮膚の奥を温め、コラーゲンを縮めたり作り直させたりして、肌を引き締める治療です[1]。軽いたるみや細かいしわが少しずつ整うことが期待できますが、効果は手術や注入より小さいとされています[2]。サーマジェンという機種そのものの研究は今回見つからず、ここでは同じ高周波治療の研究で説明します。
高周波で、肌の中では何が起きる?
高周波で皮膚の深いところ(真皮)と、その下の脂肪を区切る線維を温めると、コラーゲンが縮み、作り直されます[1]。これが、肌の引き締まりにつながると考えられています[1]。
変化は当てた直後だけで終わりません。ある研究では、皮膚のコラーゲンの帯の増え方が、直後は12%で差がはっきりしませんでしたが、3か月後には59%まで増えていました[3]。ゆっくり変わっていく治療だと考えておくとよいでしょう。
どのくらいの変化が、いつ見えてくる?
変化はゆるやかです。60人の女性が2か月おきに3回受けた研究では、しわの重さの点数が平均3.00から2.71に下がり、88.24%の人が改善を感じていました[4]。
1回だけ受けた23人の研究では、4週後から見た目の改善が見られ、24週後には肌の弾力が上がっていました[5]。満足度がいちばん高かったのは12週後でした[5]。
向くたるみ、向かないたるみは?
向いているのは、軽いたるみや、表情を動かさなくても見える細かいしわです[4]。表情でできるしわや、中等度から重いしわへの効果は限られる可能性があります[4]。
日本の美容外科学会の指針も、高周波によるしわやたるみの治療は、外科手術や注入剤には効果が及ばないとしています[2]。一方で、傷あとが残ることはまれで、体の中に異物を残さない点が利点です[2]。
痛みや副作用、ダウンタイムは?
60人の研究では、重い副作用は出ませんでした[4]。治療のあとのほてりや赤みは、たいてい24時間以内に引くとされています[4]。
一方で、当てている間の痛みや、効果の持ちが短いことが弱点として挙げられています[6]。仕上がりは、当てる人のエネルギーの調整にも左右されます[7]。
高周波には、皮膚の下の脂肪を小さくする働きもあると報告されています[8]。頬がこけやすい人は、どこにどのくらい当てるかを事前に話しておきましょう。
受ける前に、診察で何を確かめる?
サーマジェンが合うかは、たるみの強さと、どこまでの変化を望むかで決まります[2][4]。たるみがはっきりしている場合は、ほかの治療が向くこともあります[2]。
診察では、自分のたるみの程度で高周波が合うか、何回くらい通うのか、変化が出るまでの期間、当てる場所と強さを確かめておきましょう。
- 1Neligan Plastic Surgery, 5th ed. Vol.1 Aesthetic improvement through noninvasive technologies(RF で真皮深層とコラーゲンの線維性隔壁を温めると、収縮と再構築が起こり、引き締まりが改善しうる)
- 2日本美容外科学会 美容医療診療指針 CQ2-1-2(高周波(RF)によるシワ・タルミ治療は効果が外科手術や注入剤に及ばないが、瘢痕形成が稀で異物を残さない。推奨度2、弱く推奨)
- 3Goldman MP, Kilmer SL, Biesman BS, McPherson K, Jacobson A. Monopolar Radiofrequency–Induced Fibroblast Stimulation for the Prevention and Improvement of Skin Laxity. Dermatologic Surgery. 2025. doi:10.1097/DSS.0000000000004714
- 4Liu H, Ke F, Li CZ, Li SP, He XQ, Lu H. Clinical application of radiofrequency technology in the treatment of facial skin wrinkles and laxity. World Journal of Clinical Cases. 2025. doi:10.12998/wjcc.v13.i25.97335
- 5Choi MS, Yeom K, Kim MH, Park BC. Evaluation of efficacy and safety for the energy delivery and skin tightness of monopolar radiofrequency device in Asian. Lasers in Medical Science. 2025. doi:10.1007/s10103-025-04475-y
- 6Rashid Y, Estela-Fernandez C, Sardar A, Deowan D, Safdar OM, Issimdar IA. Advances in Anti-aging Procedures: A Comprehensive Review of Surgical and Non-surgical Rejuvenation Techniques. Cureus. 2025. doi:10.7759/cureus.92666
- 7Zhang B, Tan X, Zhang Q, Wu M. The Landscape of Radiofrequency Technology for Skin Rejuvenation. Health Science Reports. 2025. doi:10.1002/hsr2.71575
- 8Rohrich RJ, Schultz KP, Chamata E, Bellamy JL, Alleyne B. Minimally Invasive Approach to Skin Tightening of the Face and Body: Systematic Review of Monopolar and Bipolar Radiofrequency Devices. Plastic & Reconstructive Surgery. 2022. doi:10.1097/PRS.0000000000009535