テスリフトで後悔しやすいのは?年齢と糸の本数で変わる「効果が足りない」

テスリフトのような溶ける糸のリフトで多い後悔は、合併症よりも「思ったほど上がらない」「すぐ戻った」という効果への不満です。日本の1500人の研究では、年齢が上がるほど、糸の本数が多いほど、この不満が出やすいことが分かっています。

テスリフトのような溶ける糸のリフトで多い後悔は、合併症よりも「思ったほど上がらない」「すぐ戻った」という効果への不満です[1]。日本の1500人の研究では、年齢が上がるほど、糸の本数が多いほど、この不満が出やすいことが分かっています[1]。たるみの強さに対して糸だけで足りるかを、受ける前に見極めることが大切です。

後悔しやすいのは、どんな人?

目安は、43歳以上の人と、10本を超える糸を入れた人です。PDOという溶ける糸のリフトを受けた1500人のうち、効果が足りないとして再受診した人は51人(3.4%)でした[1]。

この51人を分析すると、年齢が上がることと糸の本数が多いことが、それぞれ独立して不満につながっていました[1]。区切りの目安として、43歳と10本という数字が示されています[1]。

ただし、この研究は「不満で再受診した人」を数えたもので、不満でも来なかった人は入っていません[1]。実際の不満はもう少し多い可能性があります。テスリフトそのものを調べた研究ではない点にも注意してください。

糸を増やせば、効果は大きくなる?

そうとは限りません。先ほどの研究では、10本を超えた人のほうが不満が多く、本数と満足度は逆の関係でした[1]。

理由として3つが挙げられています[1]。もともとたるみが強い人ほど本数が増えること、本数が多いと期待も大きくなること、入れすぎると引っぱる向きが不自然になり左右差が出やすいことです。

「本数が多い=よく上がる」と考えるより、なぜその本数なのかを聞くほうが役に立ちます。本数の理由を説明してもらえるかは、受ける前の確認ポイントになります。

糸で足りない「たるみの強さ」はどこから?

皮膚のたるみが大きい場合は、糸より手術のほうが向くことがあります。以前は、皮膚を耳の方へ引いて2cm以上余るなら、フェイスリフト手術が勧められていました[2]。

糸で皮膚と皮下組織だけを引き上げても、時間がたつと元の位置に戻りやすいとされています[2]。強く引っぱりすぎると、別のトラブルにつながることもあります[2]。

年齢とともに肌の弾力が落ち、左右差も出やすくなることが、糸の効果の上限を下げると考えられています[1]。その場合は、ボリュームを補う注入や肌の治療、手術を組み合わせる方が合うこともあります[1]。

効果が戻り始める目安は?

半年前後で戻り始めると考えておくと、期待とのずれが小さくなります。過去の研究では、6か月以内に50%でたるみが戻り、14%は術後8週で戻り始めていました[3]。

効果のピークは最初の6か月以内で、その後は少しずつ下がるという報告が複数あります[3]。日本の11万件あまりの集計では、効果の持続はおおむね6〜12か月で、PDOの糸は6〜8か月で分解されていました[4]。

「12〜18か月もつ」という宣伝もありますが、研究のデータはそれほどそろっていません[3]。何か月ごとに受け直す前提なのかを、費用も含めて先に考えておくと安心です。

見た目のトラブルで後悔しないためには?

多いのは左右差と、頬のえくぼのようなへこみです。59の研究(1万4222人)をまとめた報告では、いちばん多い副作用は顔の左右差でした[5]。

多くの副作用は自然に治まりますが、輪郭の凹凸、感染、炎症は治療が必要になることがあります[5]。頬のへこみは糸の引きすぎや位置のずれで起こり、手でなじませる処置や注入で整えることがあります[6]。

長い糸を耳の上で固定するタイプは引き上げる力が強い一方、へこみが12〜18%と報告されています[2]。どの形の糸を、どこに固定するかで起こりやすいトラブルが変わるので、その説明を受けておきましょう。

くり返し受けると、将来の手術に影響する?

影響が出ることがあります。糸リフトを2回以上受けたあとにフェイスリフト手術をした10人では、組織が硬くなり、層どうしがくっついていました[7]。

そのため手術の操作が難しくなったと報告されています[7]。人数の少ない報告ですが、将来手術も考えている人は、糸を何度も重ねる前に一度相談しておく価値があります。

受ける前に、診察で何を確かめる?

確かめたいのは、たるみの強さ、皮膚の余り具合、ボリュームの減り方、左右差です。これで、糸だけで足りるのか、注入や手術と組み合わせるのかが決まります。

糸の種類と本数の理由、効果が戻り始める時期の見通し、へこみが出たときの対応も聞いておきましょう。期待と結果のずれを小さくするには、実際に顔を見てもらったうえで医師と相談して決めるのが確実です。

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