鏡で頬のシミを見ている女性

福岡・天神のシミ治療|肝斑・そばかす・ADMの見分け方と治療

シミは一種類ではありません。見た目が似ていても、レーザーがよく効くものと、同じレーザーで濃くなるものがあります。特に肝斑は、強い照射で悪化します。老人性色素斑・そばかす・肝斑・炎症後色素沈着・ADMの5つについて、見分け方と治療の違いを、福岡院(天神)で解説します。

この記事の読み方

掲載している施術は、福岡院(天神)で行っているものです。すべて自由診療(保険適用外)で、施術名を押すと詳しい解説と最新の料金表のあるページに移動します。シミは種類によって治療が変わるため、まず見分け方から読んでください。

シミの相談で一番多い誤解は、「シミ=レーザーで取るもの」という理解です。

実際には、レーザーが一度でよく効くシミもあれば、同じレーザーを当てると濃くなるシミもあります。見た目が似ていても、皮膚の中で起きていることが違うからです。

  1. 老人性色素斑 — 紫外線の蓄積。レーザーがよく効きます
  2. そばかす — 生まれつきの体質。レーザーで薄くできます
  3. 肝斑 — 強い照射で濃くなります。内服と遮光が土台です
  4. 炎症後色素沈着 — ニキビや傷のあと。時間で薄くなります
  5. ADM — 色が皮膚の深いところにあります。弱い照射では届きません

このうち肝斑だけは、他の4つと扱いが逆です。他が「当てて壊す」方向なのに対し、肝斑は「刺激しない」方向で治療します。ここを取り違えると、治療のたびに濃くなっていきます。

この記事の結論 シミの治療は、何を当てるかより、何があるかを見分けることのほうが重要です。特に肝斑とADMは、見た目が似ているのに必要な治療が正反対です。「シミ取り放題」のような、種類を問わない治療の受け方には注意してください。

鏡の前で、明るい自然光の下で見てください。形・境界・左右対称かどうかの3点で、だいたい絞り込めます。

老人性色素斑(日光性黒子)

頬骨に輪郭のはっきりした茶色い斑が2つある皮膚

境界がはっきりした、丸や楕円の茶色い斑。大きさは数ミリから1センチほど。左右バラバラの位置にできる。40代以降に増える。

長年の紫外線でメラニンを作る細胞が増えた状態です。色は皮膚の浅いところにあり、5タイプの中で最もレーザーが効きます。

  • 見分け方輪郭を指でなぞれるくらい、縁がはっきりしているなら老人性色素斑です。

そばかす(雀卵斑)

鼻と両頬に小さな茶色い点が左右対称に散らばった皮膚

数ミリ以下の小さな斑点が、鼻から頬にかけて左右対称に散らばる。子どもの頃からある。夏に濃くなり、冬に薄くなる。

体質によるもので、紫外線で濃くなります。レーザーで薄くできますが、体質そのものは変わらないので、年月とともにまた出てきます。

  • 見分け方子どもの頃から心当たりがあり、季節で濃さが変わるならそばかすです。

肝斑

両頬骨に左右対称でぼんやり広がる褐色のある顔

頬骨のあたりに、左右対称に、もやっと広がる。境界がはっきりしない。30代から50代の女性に多い。妊娠やピルをきっかけに出ることがある。こすると濃くなった気がする。

女性ホルモン・摩擦・紫外線が関わっています。刺激に反応して濃くなる性質があり、これが他のシミとの決定的な違いです。

  • 見分け方左右の同じ位置に、同じような形で出ていれば肝斑の可能性が高くなります。縁がぼやけているのも特徴です。

炎症後色素沈着

ニキビ、虫刺され、傷、かぶれのあとに残る茶色い色。形が元の炎症の形をしています。時間とともに薄くなります。

ニキビのあとの色については、 ニキビ跡の記事 で詳しく書いています。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

20代以降に出てくる、灰色がかった褐色の小さな斑が、頬骨やこめかみに左右対称に集まるもの。鼻のわきに出ることもあります。

これだけは色のある場所が深い——表皮ではなく真皮にメラニンがあります。だから浅く効かせる治療では届きません。肝斑と見た目が似ていて、同時にあることも多く、皮膚科医でも鑑別が難しい部類です。

  • 見分け方茶色というより青灰色がかって見え、点が集まった感じなら ADM を疑います。自己判断は難しいので、診察で確認してください。
混ざっているのが普通です ひとつの顔の中に、肝斑とADMと老人性色素斑が同時にあることは珍しくありません。だから「このシミは何か」ではなく、「どれとどれが混ざっていて、どの順で手をつけるか」を決めるのが診察の役割になります。

ここがこの記事で一番お伝えしたいところです。

他のシミは「メラニンを壊して排出させる」方向で治療します。ところが肝斑は、壊そうとする刺激そのものに反応して濃くなります。強いレーザーを当てると、その場では薄くなったように見えても、数週間後にかえって濃くなることがあります。

だから土台は、内服と遮光と「こすらない」

  • 内服トラネキサム酸の内服が、肝斑治療の土台とされています。数か月単位で続けるものです。
  • 遮光紫外線は肝斑を確実に濃くします。日焼け止めは治療の一部です。
  • こすらない洗顔、タオル、化粧を落とすとき、マッサージ。摩擦はすべて肝斑を濃くします。意外にこれが一番の原因になっている方がいます。

レーザーを使う場合

肝斑に対しても、弱い出力で広く当てるやり方(トーニング)はあります。ただしこれは土台の上に足す補助で、これだけで治すものではありません。出力や回数を誤ると悪化する方向に働くので、肝斑があると分かっている状態で、設定を決めて行う必要があります。

羽根院長より 「シミ取りレーザーを受けたら、かえって濃くなった」というご相談を受けることがあります。話を聞くと、肝斑があるのに老人性色素斑として強く当てられていた、というケースがほとんどです。最初に見分けるだけで防げたことなので、もったいないと感じます。
チューブから手のひらに乳液状の外用剤を出している様子

どのタイプであっても、やることは共通しています。そしてどの施術より、これを続けるほうが結果を左右します。

日焼け止めは治療の一部です

紫外線は、5タイプすべてを濃くします。レーザーで取ったあとの皮膚は特に無防備で、ここで日焼けすると色が戻ります。治療を受けるなら、日焼け止めはセットだと考えてください。

曇りの日も、室内の窓際も紫外線は届きます。塗る量が足りないことが多いので、顔全体にしっかり広げて、昼に塗り直すのが理想です。

こすらない

特に肝斑では、摩擦が最大の増悪要因です。洗顔は泡で、タオルは押さえるだけ、クレンジングはこすらない。何かを足すより、こするのをやめるほうが効きます。

入れる成分で選ぶ

  • ビタミンC誘導体メラニンが作られる過程に働き、酸化も抑えます。どのタイプにも使えます。
  • トラネキサム酸肝斑と炎症後色素沈着に向きます。外用のほか、内服を選ぶこともあります。
  • ハイドロキノンメラニンを作る働きを強く抑えます。効果が高いぶん刺激も出やすく、濃度と期間の管理が要ります。
  • レチノイドターンオーバーを促して、できた色を早く押し上げます。赤みや皮むけが出ます。

福岡院では医療機関専売のスキンケアを取り扱っています。どれが合うかは肌の状態とシミの種類で変わるので、院内でご確認ください。

シミのタイプごとに、何を狙う治療なのかで分けます。料金と詳しい説明は、施術名のリンク先にあります。

境界のはっきりしたシミ・そばかすに

ピコスポット

狙った斑に、強いエネルギーを点で当ててメラニンを砕きます。老人性色素斑に対して最も効率がよく、少ない回数で変化が出ます。

  • 目安1〜2回。濃いものは追加することがあります
  • ダウンタイム数日でかさぶたになり、1週間ほどで取れます。その間テープで保護します
  • 向いている人境界のはっきりした斑が数個ある方
  • 向かない人肝斑が混ざっている方。治療後に日焼けを避けられない方

肝斑・広い色ムラに

ピコトーニング

弱い出力で顔全体に当て、メラニンを少しずつ散らします。肝斑を刺激しにくい当て方で、くすみや色ムラにも使えます。回数を重ねて効かせる治療です。

  • 目安2〜4週ごと、5回前後
  • ダウンタイムほぼなし。直後に軽い赤み
  • 向いている人肝斑、広い範囲の色ムラ、くすみ
  • 向かない人境界のはっきりした濃い斑だけを早く取りたい方

肌全体のくすみ・ターンオーバーに

マッサージピール(PRX-T33)

皮膚を剥離させずに深い層まで薬剤を届け、コラーゲンの産生とターンオーバーを促します。ダウンタイムがほぼないので、他の治療の合間に挟めます。

  • 目安1〜2週ごと、4〜5回
  • ダウンタイムほぼなし。直後の軽い赤み、数日の乾燥
  • 向いている人くすみとハリ不足が同時にある方
  • 向かない人活動性のニキビや傷がある方

ミラノリピール

複数の酸とアミノ酸を組み合わせたピーリングです。表面の角質と深い層の両方に働き、色ムラときめを整えます。

  • 目安4週ごと、3〜5回
  • ダウンタイム数日の皮むけと乾燥
  • 向いている人くすみとざらつきが同時にある方
  • 向かない人強く乾燥している方、皮むけが許容できない予定のある方
組み立て方 境界のはっきりした斑だけならピコスポットで短期決着。肝斑があるなら、まず内服と遮光を始めて、その上でトーニング。両方あるなら、肝斑を落ち着かせてからスポットを当てる順になります。順番を逆にすると、肝斑が濃くなってから取り返すことになります。

正直に書きます。

  • 新しいシミができないようにすることできません。紫外線を浴びる限り、新しい色素斑は作られ続けます。遮光で遅らせることはできます
  • 肝斑を完全に終わらせること肝斑は体質と生活に左右されるため、再燃します。「治す」より「落ち着いた状態を維持する」治療になります
  • そばかすを二度と出なくすること体質なので、薄くしても年月とともにまた出てきます
  • 一度の治療ですべてのシミを消すこと種類ごとに治療が違うため、混ざっている方ほど段階を踏む必要があります

シミの治療は、歯のクリーニングに近い性質があります。一度やって終わりではなく、定期的に整えるものだと考えておくと、期待とのずれが起きにくくなります。

鼻の手術を担当している立場から、手術と色素沈着の話を書きます。シミの記事で触れられることはあまりありませんが、実際にはよくご相談を受けます。

傷あとは、日焼けで茶色く残ります

手術のあとの傷は、しばらくの間メラニンを作りやすい状態になっています。この時期に日焼けすると、傷の線に沿って色が残ります。一度ついた色は薄くなるまで時間がかかるので、防ぐほうが圧倒的に楽です。

切る手術だけではありません。鼻の手術のあとのテープ固定でかぶれたり、腫れた皮膚を強くこすったりした場合も、同じように色素沈着が起きます。

やることは2つだけです

  • 遮光テープが取れたあとも、数か月は日焼け止めを続けてください。これが最も効きます。
  • こすらないかゆくても掻かない、腫れを散らそうとしてマッサージしない。摩擦は色を呼びます。

術後の経過を見るときに、傷の状態だけでなく色の出方も一緒に確認しています。気になることがあれば、診察のときにお伝えください。

シミ取り放題のようなメニューは受けてもいいですか

種類を見分けたうえでなら問題ありません。問題は、肝斑やADMが混ざっているのに一律で強く当てられる場合です。受ける前に、どのシミを何で治療するのかを確認してください。

レーザーのあと、一度濃くなりました。失敗ですか

治療後に一時的に濃くなるのは、炎症後色素沈着として起こりうることで、多くは数か月で薄くなります。ただし肝斑に強く当てた場合の悪化とは別物なので、どちらかは診察で判断します。

何回くらいで変わりますか

境界のはっきりした老人性色素斑は1〜2回で変化が分かります。肝斑と広い色ムラは5回前後かけて、少しずつ落ち着かせていきます。

肝斑かどうか自分で分かりますか

左右対称で、縁がぼやけていて、30代以降に出てきたなら可能性は高いです。ただしADMとの区別は見た目だけでは難しく、ここを間違えると治療の方向が逆になります。診察で確認してください。

妊娠中・授乳中でも治療できますか

内服や一部の外用薬は使えません。この時期の肝斑は濃くなりやすいので、遮光とこすらないことで維持し、落ち着いてから治療を始めるのが一般的です。

男性でも受けられますか

受けられます。屋外での仕事や運動習慣のある方は紫外線の蓄積が多く、老人性色素斑のご相談は少なくありません。

このページで紹介している施術は、すべて自由診療(保険適用外)です。

起こりうること

  • 赤み・ヒリつき直後から数日のあいだ出ることがあります
  • かさぶたピコスポットでは数日でかさぶたになり、1週間ほどで取れます。無理にはがすと色が残ります
  • 炎症後色素沈着治療後に一時的に濃くなることがあります。多くは数か月で薄くなります
  • 色素脱失まれに、周囲より白く抜けることがあります
  • 肝斑の悪化肝斑に強い照射を行うと濃くなります。だからこそ事前の見分けが重要です
  • 効果の個人差期待した変化が得られないことがあります。特にADMや深い色では差が出ます

各施術の料金・必要回数・固有のリスクは、施術名のリンク先ページに記載しています。

このページの監修医

羽根 和秀 医師

羽根 和秀 Zetith Beauty Clinic 福岡院 院長

2021年、神戸大学医学部を卒業。前職で大阪院院長を経験し、2025年より Zetith Beauty Clinic 福岡院院長。鼻整形を中心とした外科手術に加え、美容皮膚科の注入治療・機器治療も担当しています。

どのシミか分からないとき

肝斑とADM、老人性色素斑と炎症後色素沈着は、鏡では見分けにくい組み合わせです。しかも混ざっていることのほうが多い。診察では、形・境界・左右対称かどうかを見て、どれとどれがあるのか、どの順で手をつけるかをご提案します。福岡院(天神)で無料カウンセリングを行っていますので、まずはご相談ください。

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※ 本ページは一般的な医療情報の提供を目的としたものであり、効果を保証するものではありません。掲載している施術はすべて自由診療(保険適用外)です。治療の適応・費用・リスクは診察により個別に判断されます。効果には個人差があります。※ 掲載している写真はすべてイメージです。当院の症例写真ではありません。