プルリアルは、ポリヌクレオチド(PN)という成分を肌に注入し、ハリやうるおい、きめを少しずつ整えることをねらう治療です[1][2]。目のまわりの試験では、ヒアルロン酸と見た目の改善度に差はなく、うるおいやきめの数値はPNのほうが良い結果でした[3]。一方、ボリュームを足す力は小さく、深いくぼみを埋めたい人には向きません[4]。
PNは、ヒアルロン酸と何が違う?
いちばんの違いは、すき間を埋めるか、肌の土台を整えるかです。PNはサケなどの魚から取り出したDNAの断片で、肌の中でコラーゲンなどの組み立て直しに関わると考えられています[1]。
ヒアルロン酸のフィラーはくぼみをすぐに目に見えて埋めるのに対し、PNは時間をかけて肌の質を整える傾向があります[4]。似た名前のPDRNという成分もありますが、DNAの断片の長さが違い、働き方も異なります[1]。
どんな悩みに向く?
向いているのは、肌のハリやうるおい、小じわ、きめの粗さが気になる人です。目のまわりにPNとヒアルロン酸を片側ずつ注入した27人の試験では、肌の弾力、うるおい、きめ、毛穴の改善率がPN側で高くなりました[3]。
反対に、目の下の深いくぼみや頬のボリューム不足を埋めたい場合は、PNだけでは物足りなく感じやすいとされています[4]。どちらの悩みが中心かで、選ぶ治療が変わります。
回数や間隔の目安は?
研究では、間をあけて数回くり返す方法がよく使われています。先ほどの27人の試験では、2週間おきに3回注入していました[3]。
ただし、注入する深さや回数のやり方は研究ごとにばらばらで、決まった基準はまだありません[4]。専門家8人がまとめた合意文書もありますが、これも研究と経験を合わせた目安です[5]。
副作用やダウンタイムは?
多いのは、注射した部分の赤みや腫れで、たいていは一時的です[6]。PNの研究をまとめた報告でも、副作用は軽く短いものが中心でした[2]。
肌の再生をうながす注入剤では、まれにしこりや肉芽腫(体の反応でできる小さなかたまり)が出ることがあり、対応の手順を決めておく必要があると専門家は注意しています[6]。注射のあとに腫れが長引いたり、しこりに気づいたりしたら、早めに相談しましょう。
研究は、どこまで分かっている?
PNの研究は増えていますが、まだ小さな研究が中心です。研究をまとめた報告では、研究の質にばらつきがあり、結果は慎重に受け止める必要があるとされています[7][2]。
また、プルリアルという製品名で調べた研究は、今回見つかりませんでした。この記事は、同じ成分を使った別の製品の研究をもとに説明しています。
受ける前に、診察で何を確かめる?
確かめたいのは、自分の悩みが肌質の問題なのか、ボリュームの不足なのかです。くぼみが目立つ場合は、ヒアルロン酸などと比べたり組み合わせたりすることになります。
あわせて、注入する場所、回数と間隔、赤みや腫れが引くまでの過ごし方を聞いておきましょう。肌の状態は一人ひとり違うので、実際に診てもらったうえで医師と相談して決めるのが確実です。
- 1Kim ST. Comparison of Polynucleotide and Polydeoxyribonucleotide in Dermatology: Molecular Mechanisms and Clinical Perspectives. Pharmaceutics. 2025. doi:10.3390/pharmaceutics17081024
- 2Gewargis J. Polynucleotides in aesthetic medicine: the science, mechanisms and clinical considerations. Journal of Aesthetic Nursing. 2026. doi:10.12968/joan.2025.0053
- 3Lee YJ, Kim HT, Lee YJ, Paik SH, Moon YS, Lee WJ, et al. Comparison of the effects of polynucleotide and hyaluronic acid fillers on periocular rejuvenation: a randomized, double-blind, split-face trial. Journal of Dermatological Treatment. 2022. doi:10.1080/09546634.2020.1748857
- 4Hyaluronic Acid Fillers Versus Polynucleotides for Under-Eye Rejuvenation. Journal of Clinical Medicine. 2026. doi:10.3390/jcm15134971
- 5Cavallini M, Bartoletti E, Maioli L, Massirone A, Palmieri IP, Papagni M, et al. Consensus report on the use of PN-HPT™ (polynucleotides highly purified technology) in aesthetic medicine. Journal of Cosmetic Dermatology. 2020. doi:10.1111/jocd.13679
- 6Rashid Y, Estela-Fernandez C, Sardar A, Deowan D, Safdar OM, Issimdar IA. Advances in Anti-aging Procedures: A Comprehensive Review of Surgical and Non-surgical Rejuvenation Techniques. Cureus. 2025. doi:10.7759/cureus.92666
- 7Lampridou S, Bassett S, Cavallini M, Christopoulos G. The Effectiveness of Polynucleotides in Esthetic Medicine: A Systematic Review. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025. doi:10.1111/jocd.16721