ジュベルックで何が変わる?毛穴や肌のハリへの効果と、向かない悩み

ジュベルックは、ポリ-D,L-乳酸(PDLLA)という溶ける成分とヒアルロン酸を肌に注射し、自分のコラーゲンを少しずつ増やして肌質を整える施術です。小さな研究では、毛穴の目立ちや肌のきめが数か月かけて改善していました。

ジュベルックは、ポリ-D,L-乳酸(PDLLA)という溶ける成分とヒアルロン酸を肌に注射し、自分のコラーゲンを少しずつ増やして肌質を整える施術です[1][2]。小さな研究では、毛穴の目立ちや肌のきめが数か月かけて改善していました[3]。ただし、深いしわを埋めたり輪郭を大きく変えたりする注射ではなく、研究の多くは少人数です。

どうやって肌が変わる?

注射した粒が皮膚の中で軽い反応を起こし、そのまわりにコラーゲン(肌のハリを支える線維)が増えることで、肌が少しずつ厚みとハリを取り戻します[4]。乳酸からできた成分なので、時間をかけて体の中で分解されます。

ジュベルックはヒアルロン酸も含むため、入れてすぐのうるおいと、あとから来るコラーゲンの増加の2段階で働くと説明されています[1]。似た成分のポリ-L-乳酸(PLLA)と比べ、しこりができにくい点が特徴に挙げられています[2]。

毛穴やきめには、どのくらい効く?

小さな研究では、目に見える改善が報告されています。毛穴の開きが気になる15人に、細い針で肌に穴をあける治療とジュベルックの注射を3週間ごとに3回行ったところ、毛穴の点数が平均6から3に下がりました[3]。

この改善は22週まで続き、80%の人が「とても満足」と答えています[3]。赤みやほてりが続く酒さ(しゅさ)の4人に3回注射した研究でも、赤みが減り、12週まで続いていました[5]。

ただし、どちらも比べる群のない少人数の研究です[3][5]。韓国の皮膚科専門医13人への調査では、53.8%がきめや毛穴、小じわの改善にPDLLAを使うと答えており、実際の診療で広く使われている点は分かります[6]。

効果が出るまでの期間と、続く期間の目安は?

変化はすぐではなく、数週間から数か月かけて出てきます。コラーゲンを増やすタイプの注射は、ゆっくり組織が入れ替わることで効くため、長い目で経過を見る必要があります[7]。

似た成分のPLLAでは、効果が出始めるのは6〜12週、続くのは18〜24か月とまとめられています[8]。一方で、PDLLAがヒアルロン酸より長く持つことを大きな比較試験で確かめた研究は、まだありません[7]。

持ちの長さについては「長く続く可能性がある」くらいに受け止め、何回受けて、どのくらいの間隔でメンテナンスするのかを先に聞いておくと安心です。

ヒアルロン酸注入と比べて、何が違う?

ヒアルロン酸注入は入れた量で形をつくり、ジュベルックは肌そのものを育てる注射です。ふつうのヒアルロン酸は入れてすぐにふくらみが出て、持ちは6〜12か月が目安です[8]。

ジュベルックは目の下のくぼみに使った報告もありますが、1人の症例報告です[1]。こけや深い溝を短期間で埋めたいなら、ヒアルロン酸のほうが目的に合うことがあります。

もう1つの違いは、溶かせるかどうかです。ヒアルロン酸は分解する薬で溶かせますが、乳酸系の注射が起こしたコラーゲンの反応は、すぐに元へ戻すことができません[9]。

副作用やしこりのリスクは?

多いのは注射のあとの赤みや腫れで、毛穴の研究では48時間以内に治まっていました[3]。乳酸系の注射では、内出血、痛み、腫れ、赤みが出て、数日で引くのがふつうです[9]。

まれに、しこりや肉芽腫(体の反応でできる硬く赤いかたまり)が報告されています[4][10]。粒が均一に広がらないことでできるしこりもあり、注射の技術も関わります[4]。

目の下の研究では、6か月の観察で重い副作用は出ていませんでした[7]。それでも遅れて出る反応を見逃さないよう、数週間たってからのしこりや赤みは早めに相談してください。

向く人、向かない人は?自分に合うか診察で確かめること

向くのは、毛穴の目立ち、きめの粗さ、ハリの低下など「肌質」の悩みがあり、ゆっくりした自然な変化を望む人です。向かないのは、深いしわや大きなくぼみをすぐに埋めたい人や、短期間で変化を出したい予定がある人です。

診察では、悩みが肌質なのかボリュームなのか、しこりや肉芽腫が出たことがあるか、ほかの注入を受けているかを確かめます。回数と間隔、しこりが出たときの対応も含めて、肌を実際に見てもらったうえで医師と相談して決めるのが確実です。

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