アルジェネスってどんな注入剤?ヒアルロン酸との違いと、まだ分かっていないこと

アルジェネスは、海藻からとれる多糖類のアガロースを使ったゲルの注入剤で、顔のボリュームや輪郭を整える目的で使われます。研究はまだ少なく、効果の持ちや溶かせるかどうかは、ヒアルロン酸ほどはっきり分かっていません。

アルジェネスは、海藻からとれる多糖類のアガロース[1]を使ったゲルの注入剤で、顔のボリュームや輪郭を整える目的で使われます[2]。研究はまだ少なく、効果の持ちや溶かせるかどうかは、ヒアルロン酸ほどはっきり分かっていません。

アルジェネスは、何でできている?

主な成分のアガロースは、海藻からとれる多糖類です[1]。体になじみやすい素材で、細胞を育てる土台や、体への安全性を調べる試験にも使われてきました[3]。

アガロースの注入剤は、顔の場所ごとに濃さを変えて使う方法が報告されています[2]。同じ報告では、水を引き寄せにくいタイプのゲルとして紹介されています[2]。

ヒアルロン酸と、何が違う?

大きな違いは、「溶かして戻せるか」が分かっているかどうかです。ヒアルロン酸は、分解する酵素で意図的に元へ戻せることが特徴で、ほかの種類の注入剤にはこの性質がないものがあります[4]。

アルジェネスを同じ酵素で溶かせるかは、今回確認した論文には示されていませんでした。一方で、ヒアルロン酸でトラブルや不満があった人が、別の一時的な注入剤を試したいときの候補になると述べた報告があります[2]。

研究では、どんな結果が出ている?

今ある報告では、大きなトラブルは目立っていません。700人に使った報告では、しこりや肉芽腫(体の反応でできる小さな塊)などの合併症は、どの時点でも報告されませんでした[3]。

別の報告では、内出血はほとんどないか少なく、1週間以内に治まり、ほかに大きな合併症はありませんでした[2]。ただ、どちらも限られた施設の報告で、ヒアルロン酸と直接比べた研究は見当たりません。

注入剤に共通するリスクは?

注入である以上、アルジェネスでも注入剤に共通するリスクは前提として知っておく必要があります。38本の論文をまとめた報告では、炎症、感染、腫れ、皮膚の壊死などが挙げられています[5]。

血管が詰まると、皮膚の壊死や失明につながることがあり、時間がたってから肉芽腫ができることもあります[5]。抗がん剤や放射線の治療中の人では、注入剤はより慎重に考える必要があるとされています[6]。

アルジェネスで、まだ分かっていないことは?

今回確認した論文には、効果がどのくらい持つかを示す数字はありませんでした。溶かせるかどうか、ヒアルロン酸と比べてどうかも、はっきりしていません。

ですから、「長持ちする」「安全性が高い」と言い切ることはできません。分かっていることと、分かっていないことを分けて聞くのが大切です。

受ける前に確認したいこと

目安は3つです。1つ目は、入れる場所と、その場所に合わせた濃さです[2]。2つ目は、形が気に入らないときやトラブルのときに、どう対応するかです[4]。3つ目は、治療中の病気や、過去に受けた注入の種類です[6]。

自分の顔でアルジェネスとヒアルロン酸のどちらが合うかは、記事だけでは決められません。入れたい場所と希望する変化を伝えたうえで、診察で確認してください。

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