TEX3Dリフトで後悔しないために。効果の持ちと「へこみ」を先に知る

TEX3Dリフトのような糸のリフトで後悔につながりやすいのは、「思ったより持ち上がらない、長く持たない」という期待とのズレです。糸のリフトは一時的な改善が期待できる一方、効果は大きくなく持続も短いため、十分な説明が必要だと日本美容外科学会の指針に書かれています。

TEX3Dリフトのような糸のリフトで後悔につながりやすいのは、「思ったより持ち上がらない、長く持たない」という期待とのズレです[1][2]。糸のリフトは一時的な改善が期待できる一方、効果は大きくなく持続も短いため、十分な説明が必要だと日本美容外科学会の指針に書かれています[1]。年齢やたるみの程度、使う糸の本数によって、このズレの起こりやすさは変わります[3][4]。

後悔でいちばん多いのは、どんなズレ?

多いのは、効果の大きさと持ちについてのズレです。海外の研究をまとめた報告では、6か月以内に半数でたるみが戻った研究や、45%で持ち上がりが「まあまあ」か「不十分」だった研究がありました[2]。

日本の大規模な診療データでも、効果の持ちは糸の素材や場所によって6〜12か月ほどとされています[5]。「切るフェイスリフトのように何年も持つ」と思って受けると、ズレが大きくなります。

向いているのは、どんなたるみ?

向いているのは、皮膚のたるみが軽く、浅いしわが中心の人です[4]。反対に、たるみが強くて余った皮膚を切り取る必要がある人や、すぐに大きな変化を求める人は向かないとされています[4]。

顔の脂肪が少なめで、骨格がしっかりしている人のほうが良い結果になりやすいという報告もあります[4]。自分のたるみが糸で届く範囲かどうかは、受ける前にいちばん確かめたい点です。

糸の本数を増やせば、満足しやすい?

本数を増やしても、満足しやすくなるとは限りません。日本の1500人の調査では、効果が足りないと再受診した人が51人いました。43歳以上の人と、10本を超える糸を入れた人で、その割合が高くなっていました[3]。

研究者は、たるみが強い人ほど多くの本数が使われやすいことや、「本数が多いほど上がる」という期待が背景にあると考えています[3]。なお、この調査はPDOという別の素材の糸で、TEX3Dそのものを調べたものではありません。

へこみや凹凸が出たら、どうなる?

えくぼのようなへこみは、ときどき起こる合併症です。日本の342人の調査では、へこみが11.7%、糸に触れる感じが2.3%、一時的な左右差が0.9%に見られました[5]。

へこみは、糸を強く引きすぎたときや入れる位置がずれたときに起こりやすくなります[6]。医師が指で形を整えたり、注入で補ったりして対応することがあります[6]。

感染や糸のトラブルは、どこまで気をつける?

頻度は高くありませんが、感染や糸を取り出す処置が必要になることもあります。溶ける糸でも細菌による合併症の報告があり、取り出すときに糸が切れて、何か所も切開が必要になった例もあります[7]。

糸を入れて4年後に、こめかみに炎症をくり返すしこりができた例も報告されています[8]。時間がたってから赤みや膿、しこりが出たときも、糸のリフトを受けたことを伝えて受診しましょう。

受ける前に、診察で何を確かめる?

確かめたいのは、自分のたるみが糸で届く程度か、どの糸を何本使うか、効果がどのくらい続く見込みかの3つです。術後にへこみが出たときの対応と、経過を診てもらう日も聞いておくと安心です。

糸だけでは足りない場合は、注入や切る手術など別の方法と比べることになります。どこまでの変化を望むのかを医師に伝え、実際に顔を診てもらったうえで相談して決めましょう。

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