医療脱毛は何回で、どこまで減る?レーザーの種類とエステ脱毛との違い

医療脱毛は、毛の黒い色素(メラニン)にレーザーの光を吸わせて熱に変え、毛をつくる組織を壊して毛を減らす施術です。回数を重ねるほど毛は減りますが、1回では終わらず、すべての毛がなくなることはまれです。

医療脱毛は、毛の黒い色素(メラニン)にレーザーの光を吸わせて熱に変え、毛をつくる組織を壊して毛を減らす施術です[1]。回数を重ねるほど毛は減りますが、1回では終わらず、すべての毛がなくなることはまれです[2]。効き方は毛の色や毛根の深さ、肌の色で変わります[3]。

どうして毛が減る?

レーザーの光は、毛の中のメラニンに吸収されて強い熱になります。その熱が、毛をつくる根元の部分と毛を生やし続ける幹細胞を傷めることで、毛が生えにくくなります[1]。

脱毛に使う代表的なレーザーは、アレキサンドライト(755nm)、ダイオード(808〜810nm)、Nd:YAG(1064nm)の3種類です[1]。ジェントルレーズプロは、このうちアレキサンドライトレーザーの機器です。

日本美容外科学会の指針では、ロングパルスのアレキサンドライトレーザーは、皮膚を冷やしながら照射することで表皮を守り、痛みが少なく、長く続く脱毛効果が得やすいとして「強く推奨」されています[3]。

何回で、どのくらい減る?

目安は、数回で半分ほど、コースを終えて半年たった時点で7〜8割です。顔の多毛がある50人に5週間ごとに3回照射した研究では、1か月後の毛の減りは56%でした[4]。

2000人以上をアレキサンドライトで治療した集計では、最後の照射から6か月後の平均の減毛は約80%でした[2]。長期の効果は65〜80.6%の範囲と報告されています[5]。

回数を重ねるほど効果は上がりますが、毛が完全になくなることはまれです[2]。1回の照射で得られるのは2〜6か月の「生えるのが遅れる」効果で、治療した毛が数年後にまた生えることもあります[5]。生えてくる毛は細く、色も薄くなるのが一般的です[5]。

3種類のレーザーを順番に使った60人の研究では、6か月後の減毛は全身の平均で75.07%でした[1]。照射後すぐ毛が抜けるわけではなく、数日から数週間かけて抜け落ちます[5]。

肌の色や毛の色で、効き方は変わる?

変わります。指針では、毛根の深さ、毛の色、肌の色によって効果に差が出るとしています[3]。レーザーは毛のメラニンを狙うため、肌のメラニンが多いと光がそちらにも吸われ、やけどや色の変化のリスクが上がります[5]。

肌の色が濃い人では、肌の色によらず使えるNd:YAGレーザーが「強く推奨」されています[6]。肌の色が濃い女性30人のわきで比べた研究では、アレキサンドライトを弱い出力で何度も重ねる方法とNd:YAGの高出力の方法のどちらも毛が減り、アレキサンドライト側のほうが減り方は大きいという結果でした[7]。

日焼けした状態では照射できないため、照射前の紫外線対策は欠かせません[5]。

副作用は?硬毛化とは?

いちばん多いのは照射時の痛みと不快感です[8]。次いで紫斑(赤紫のあざ)、水ぶくれ、かさぶたが出ることがあり、塗り薬で対応します[8]。色素沈着は一時的なことが多く、時間とともに薄くなります[8]。

赤みや毛穴まわりのむくみは、数日で引くのが普通です[1]。濃い肌の人では色素沈着や脱色が起こりやすい点に注意が必要です[9]。

硬毛化は、照射したところの産毛がかえって太く濃くなる現象です。指針はアレキサンドライトでその可能性に触れています[3]。一方、3種のレーザーを組み合わせた60人の研究では硬毛化の報告はありませんでした[1]。起こるかどうかは事前に分からないため、産毛の多い部位では照射後の変化を一緒に見ていきます。

エステのIPL脱毛と何が違う?

違いは光の種類です。医療レーザーは1つの波長の光を毛のメラニンに集中させます。IPL(光脱毛)は幅広い波長(500〜1200nm)を含む光で、1回で広い範囲を素早く当てられます[10]。

日本美容外科学会の指針では、IPLは単一の波長でないためメラニンへの選択性がレーザーに劣るものの、照射面積が広く痛みが少ないとして「弱く推奨」です[11]。アレキサンドライトやNd:YAGの「強く推奨」とは差があります[3][6]。

IPLの比較試験では、4〜8回で60〜75%の減毛が報告されていますが、完全になくなることは少なく、6か月を過ぎると戻る割合が増えます[10]。3回照射後の減毛を比べた研究では、アレキサンドライト53%、IPL50%、Nd:YAG39%で、6か月後にはいずれも下がっていました[1]。

自分に合う照射は、診察で何を確かめる?

確かめたいのは、肌の色と日焼けの有無、毛の太さと色、照射したい部位、飲んでいる薬、硬毛化が出やすい産毛の部位かどうかです。これで機器の選び方と出力の目安が決まります。

何回を何週間隔で受けるか、痛みへの対処、赤みや色素沈着が出たときの連絡先も先に聞いておきましょう。減り方は毛と肌の組み合わせで変わるので、自分の場合の見通しは診察で医師に確認するのが確実です。

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