目の下の切らない脱脂の後悔で多いのは、ふくらみの取り残しと、取りすぎによるくぼみです。どちらになりやすいかは、脂肪のふくらみだけでなく、目の下の溝や皮膚のたるみがどのくらいあるかで変わります。切らない方法が向くのは、皮膚の余りが少ない人に限られる点も押さえておきたいところです。
後悔の理由で多いのは何?
目の下の手術で寄せられた苦情では、「ふくらみが取りきれていない」が最も多い理由でした[1]。まぶたの手術に関する138件の苦情を7年分分析した研究です[1]。
反対に、取りすぎてくぼむ心配もあります。脂肪を取るだけの従来の方法では目の下の溝が直らず、かえってくぼみが目立つことがあると指摘されています[2]。
取りすぎと取り残し、どう防ぐ?
取る量と、残して移す量のバランスで防ぎます。近年は、脂肪を取るだけでなく、目の下の溝のほうへ移して埋める方法も使われています[2]。
ただし脂肪が多い人で残しすぎると、今度は頬の上がふくらみすぎることがあります[3]。97人の研究では、多すぎる分だけを細かく切り取ることで、ふくらみすぎを防げたと報告されています[3]。
切らない方法が向かないのはどんな人?
皮膚のたるみや余りが目立つ人です。切らない脱脂は、脂肪のふくらみがはっきりしていて皮膚の余りがない若い人に向く方法だと、まとめの論文に書かれています[4]。まぶたのゆるみも、軽度から中等度までが向いていると報告されています[5]。
目のふちに炎症がある、気づいていないドライアイがある、視力を矯正する手術から6か月たっていない、喫煙している、血をさらさらにする薬を飲んでいる。こうした場合は、手術を見合わせるか時期を調整する対象になります[5]。
くぼみや取り残しは、どのくらい起こる?
目の下の脂肪を取り、細かくした脂肪を注入した研究では、小じわが増えた人が5.5%、溝が直りきらない人が2.7%、ふくらみの再発が1.6%、くぼみが1.1%でした[6]。
この研究は若い中国人が対象で、脂肪の注入も同時に行っています[6]。脱脂だけの数字ではありませんが、取り残しやくぼみが一定の割合で起こりうることは分かります。
腫れや目の違和感はいつまで続く?
腫れはほぼ全員に出ます。97人の研究では、腫れは8週間以内に引いていました[3]。白目のむくみは2.1%で2週間以内、頬のしびれは3.1%で3週間以内に治まっています[3]。
皮膚を切る方法と比べると、白目が下に見えすぎる変化は、切らない方法で3%、皮膚を切る方法で28%だったという比較が紹介されています[4]。切らない方法の利点の1つです。
受ける前に確かめておきたいこと
判断の目安は3つです。1つ目は、ふくらみの原因が脂肪だけか、溝や皮膚のたるみもあるかです[4][2]。2つ目は、脂肪を取るだけか、移すなどの方法を組み合わせるかです[2][3]。3つ目は、目の状態や持病、飲んでいる薬です[5]。
どのくらい取り、どのくらい残すかは、実際に目の下を見て決める必要があります。自分に切らない方法が合うかどうかは、診察で医師に確認してください。
- 1Su X, Chen D, Zhuang J, et al. A 7-year analysis of complaints related to Asian blepharoplasty. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025. doi:10.1111/jocd.16271
- 2Zhang Q, Min F, Xia H, et al. Minimally invasive buried guidance combined with stable orbital septal fat fixation for correction of tear trough-associated lower eyelid bags: application and outcomes. Frontiers in Medicine. 2025. doi:10.3389/fmed.2025.1672397
- 3Li W, Gao Y, Qi Z, Li Z, Wu F. Refined trimming of orbital fat in transconjunctival lower blepharoplasty: A retrospective cohort study on clinical outcomes and aesthetic assessment. Medicine. 2025. doi:10.1097/MD.0000000000045314
- 4Bhattacharjee K, Ghosh S, Ugradar S, Azhdam AM. Lower eyelid blepharoplasty: An overview. Indian Journal of Ophthalmology. 2020. doi:10.4103/ijo.IJO_2265_19
- 5Gupta R, Khosa A, Bansal P, Chaudhury G. Exploring the Versatility of Transconjunctival Blepharoplasty: A Retrospective Single-Center Study. Cureus. 2024. doi:10.7759/cureus.72929
- 6Liu C, Wu Z, Tang L, Zhang Z, Li J, Sun X. A Combination of Conventional Transconjunctival Lower Blepharoplasty and Percutaneous Nanofat Grafting in a Young Chinese Population With Eyelid Bags and Tear Trough Deformities. Journal of Cosmetic Dermatology. 2025. doi:10.1111/jocd.70009