ショッピングリフトは本当に効く?効果が続く期間と研究で分かる限界

ショッピングリフトで期待できるのは、たるみの一時的な改善です。効果は大きくなく、長くは続かないと考えておくのが現実的で、日本美容外科学会の指針も「弱く推奨」にとどめています。

ショッピングリフトで期待できるのは、たるみの一時的な改善です。効果は大きくなく、長くは続かないと考えておくのが現実的で、日本美容外科学会の指針も「弱く推奨」にとどめています。どのくらい続くかは糸の素材や部位で変わり、研究同士でも数字がそろっていません。

学会の指針は、どう評価している?

日本美容外科学会の指針は、顔のしわやたるみへの糸リフトについて、一時的な改善は期待できるものの、効果は大きくなく持続も短いと評価しています[1]。そのうえで、十分に説明してから行う治療として、推奨度2(弱く推奨)にしています[1]。

ショッピングリフトは、体に溶けるPDOという素材の糸を使う糸リフトの一種です。「受けてはいけない」という意味ではなく、期待値を控えめに持つことが前提の治療だと受け取るのが近い理解です。

効果はどのくらい続く?

目安は半年から1年ほどです。国内で11万件を超える施術をまとめた報告では、効果の持続はおおむね6〜12か月で、PDOの糸は6〜8か月で体に吸収されると書かれています[2]。

一方で、広告では12〜18か月続くとうたわれることがありますが、査読を経た研究の数字はそれほどそろっていないと指摘されています[3]。6か月以内に50%(半数)でたるみが戻った、早い人は8週間で戻り始めたという報告も紹介されています[3]。

研究の数字は、どこまで信用できる?

多くの数字は、比べる相手のいない研究から出ています。11万件のデータは件数こそ多いものの、1つの企業グループのもので、満足度や見た目の変化を客観的に測った記録はありませんでした[2]。

どんな目的に何本入れるのがよいかという基準も、まだないと述べられています[4]。条件をそろえて比べた試験が少ないことが、期待値を決めにくくしている理由です。

期待と結果がずれやすいのはどんな人?

年齢が高い人と、糸の本数が多い人です。国内1500例の研究では、効果が足りないと感じて再受診した人が3.4%(およそ30人に1人)で、境目の目安は43歳と10本でした[5]。

年齢とともに皮膚がゆるみ、糸で支えにくくなることが背景にあると考察されています[5]。たるみが強い人ほど本数を増やしている可能性もあるため、本数だけが原因とまでは言えません。

効果と引き換えに、どんなリスクがある?

国内2000例の研究では、何らかの合併症が12.4%(8人に1人ほど)にありました[6]。多かったのは皮膚のひきつれ・へこみ(6.35%)、左右差(2.9%)、痛み(1.75%)です[6]。

糸が1本増えるごとに、合併症の起こりやすさは約1.12倍になっていました[6]。効果を足そうと本数を増やすと、リスクも一緒に増える点は知っておきたいところです。

受ける前に、自分の期待値をどう決める?

判断の目安は3つです。1つ目は、半年から1年ほどで戻る前提でも受けたいかです[2][3]。2つ目は、自分の年齢やたるみの強さで、どこまで引き上げが見込めるかです[5]。3つ目は、提案された本数の理由と、合併症が出たときの対応です[6]。

自分のたるみに糸がどこまで効くかは、記事だけでは決められません。皮膚のゆるみ具合を実際の診察で医師に見てもらい、どのくらいの変化が見込めるかを確認してください。

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