MINTリフトのような返しのついたPDO糸のリフトでは、腫れと内出血は軽いことが多く、1〜2週間ほど続くと報告されています。糸のずれや皮膚のへこみ、感染は腫れとは別の変化です。引いていくはずの腫れや痛みが強くなるときは、早めに診てもらいましょう。
腫れと内出血は、いつまで続く?
多くは1〜2週間ほどです。PDO糸のリフトを調べた研究の多くで、もっとも多い変化は軽い内出血と腫れで、1〜2週間続くことがあるとまとめられています[1]。
仕事や予定を考えるときは、この1〜2週間を目安にしておくと計画しやすくなります。内出血の出方には個人差があります。
痛みやつっぱり感は、どのくらい?
痛みや違和感は多くの人で自然に治まります。2種類のPDO糸を比べた研究では、痛みや違和感などの軽い変化はありましたが、手術などの処置をしなくても治まっていました[2]。
160件の施術をまとめた報告では、一時的に顔がこわばる感じが1.2%にありました[1]。笑ったときの引きつれ感が気になるときは、次の診察で伝えておきましょう。
皮膚のへこみや糸のずれは、どのくらい起こる?
腫れのほかにも、施術後早い時期の変化はそれなりにあります。160件の報告では、施術後早い時期に何らかの変化があったのは34%でした[1]。
内訳は、糸のずれが11.2%、一時的な赤みが9.4%、皮膚のへこみが6.2%でした[1]。糸の形でも違いがあり、U字形の糸は引き上げる力が強い一方で、出血や皮膚のへこみが多めだと報告されています[3]。
すぐに診てもらいたいサインは?
日がたつほど腫れや痛みが強くなるときは、様子を見ずに連絡しましょう。先の160件の報告では、軽い感染が6.2%にありました[1]。PDO糸のリフトのあとに細菌の感染が起きた症例も報告されています[1]。
糸が皮膚の上から触れる、糸の出口のあたりが赤いといった変化も、自己判断せずに施術したクリニックに見てもらうと安心です。
仕上がりは、いつ判断できる?
腫れが引いたあとも、引き上げの効果は少しずつ変わります。以前の報告では、6か月以内に50%でたるみが戻り、うち14%は施術後8週という早い時期に戻っていたとされています[4]。
日本の1500人を調べた研究では、効果が足りないとして再び受診した人は51人(3.4%)でした[5]。年齢が高いことと糸の本数が多いことが、この不満と関係していました[5]。
受ける前に確認したいこと
判断の目安は3つです。1つ目は、腫れと内出血がひいていく1〜2週間の予定を空けられるかです[1]。2つ目は、使う糸の形と本数です[5][3]。3つ目は、へこみや感染が出たときに、いつ、どこで診てもらえるかです[1]。
自分の顔で腫れがどのくらい出そうか、何本の糸が必要かは、記事だけでは決められません。たるみの程度と予定を伝えたうえで、診察で確認してください。
- 1Surowiak P. Barbed PDO Thread Face Lift: A Case Study of Bacterial Complication. Plastic and Reconstructive Surgery Global Open. 2022. doi:10.1097/GOX.0000000000004157
- 2Galina K, Ahn KH, Kim SY, Park E. Combined press cog type and cog PDO threads in comparison with the cog PDO threads in facial rejuvenation. Journal of Cosmetic Dermatology. 2021. doi:10.1111/jocd.14092
- 3Hong GW, Wan J, Yoon SE, Wong S, Yi KH. Pre- and Post-Procedural Considerations and Thread Types for Thread Lifting. Life. 2025. doi:10.3390/life15010085
- 4Park BY. Prospective Study of Three-Dimensional Bi-directional Barbed Threads for Midface and Nasolabial Fold Rejuvenation. Aesthetic Plastic Surgery. 2026. doi:10.1007/s00266-025-05327-4
- 5Okumura K, Tamura T, Funakoshi Y, Teranishi H. Predictors of Dissatisfaction After Polydioxanone Thread Lift: A Multicenter Retrospective Analysis. Plastic and Reconstructive Surgery Global Open. 2025. doi:10.1097/GOX.0000000000007190